こまちみゆた

絵を描く鳥です。

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きょうの画材:ギャラリー

「きょうの画材」に登場する完成した作例の画像を 一覧で見られるページです。各日記へのリンクあり。 1:奈良墨『群鹿』2:F水彩『ペールオレンジ』3: 螺鈿色『ゴールド』4: 玄林堂『寒鴉』5: ホルベイン透明水彩『セピア』6: マロンクリームえんぴつ7: ナチュラルキッチン フレームS8:ホルベイン『アルビレオ水彩紙』

    • 「16:マイメリブルー透明水彩『インディゴ』」

      マイメリの人気色 最近はマイメリブルー透明水彩をメインに使う事が多いとSNSで呟いた所、お題箱で「マイメリで好きな色は何ですか?」とご質問を頂いたので、この色について書いてみる事にしました。 マイメリブルーのインディゴは天然インディゴを原料に用いている事で有名な一本で、人気色としてブログで紹介される事も多い絵の具なので、今更に紹介するのも気恥ずかしいのですが重用しております。 この色、私は何を描くのに一番使っているかと言えば、実は「葉っぱ」なんです。という訳で、今回は

      • きょうの画材「15:マルマン『ヴィフアール水彩紙中目』」

        紙のはぎれを使って 画用紙のサイズ規格でよく見かける「半切」や「四つ切り」。 私は水彩紙はこの大判サイズで購入した後、必要な大きさに自家裁断して使う事が多いです。A判やB判、ハガキサイズに写真L版サイズ… その時にどうしても不定形のはぎれが出来てしまいます。 このハギレは捨てずに取っておいて選別し、 小さなはぎれは絵の具の試し塗り用。 ある程度サイズのあるはぎれは小さめの絵に使っています。 私は中目を選ぶ事が多いですが、粗目や細目も極端な凸凹やツルツルではないので描き

        • きょうの画材「14:セーラー『hocoro 細字』」

          以前「with ink.」でご縁を頂いたセーラー万年筆さん。 「文具女子博2023」でブースにお邪魔してきました。 さきっぽだけの万年筆 その際にインクについて質問をする機会を頂けたのですが、 近年増えている、マーカーペンのような鮮やかでお洒落な色のインクは 染料系が多く、やはり顔料系に比べると退色しやすい面があり… 私も万年筆とインク、面白いな~!と思いつつ、この理由で 原画作品の画材からは外しがちでした。 で、今回試しに購入してみたのがこのhocoro。 万年筆

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        きょうの画材:ギャラリー

          きょうの画材「13:墨運堂『青龍胎』」

          初心を思い起こして リストには何度も登場したのですが、改まって紹介するのは初めて。 なんとも長いお付き合いのある墨です。 私が画材として固形墨を多用し始めたのは最近で、手持ち品の殆どは 最近になって研究も兼ねて買い揃えたものなのですが これは10年以上前、美大生の頃に初めて自費で購入した墨です。 当時、日本画にたいそう影響されて 「画墨」とあるこれを一つお迎えしたのですが、 大学卒業とともに一旦アナログ手描きから離れてしまいました。 その後に病を得て、在宅で療養しなが

          きょうの画材「13:墨運堂『青龍胎』」

          きょうの画材「12:シュミンケ ホラダム水彩絵具『ランダムグレー2022』」

          限定色の味わい 実は当初はお蔵入り予定の記事でした。 もう正規販売で入手不可能なものを今更勧めるのも…と思い。 そんな時に再販のお知らせが出て居ても立っても居られず! このランダムグレーは、余剰の顔料を集めて作られる とってもサステナブルな一品。黒や灰色の顔料ではなく 色々混ざった結果がグレーに見えている…という絵の具なんです。 私の持っているのは2022年販売のものなので、 今回販売される「ランダムグレー」とはやっぱり違う色なのですが。 その時その時の色を味わいたい

          きょうの画材「12:シュミンケ ホラダム水彩絵具『ランダムグレー2022』」

          きょうの画材「11:ARTs*LABo「ATCボード アルシュ細目」」

          ひとかけの贅沢 最高級水彩紙アルシュ。憧れの方も多いのではないでしょうか。 試してみたいけどだいぶ勇気がいるお値段。 …という時にいかがでしょうか。 近年普及しだした「ATC(アートトレーディングカード)」から、 アルシュ仕様のATC水彩紙ボードです。 とはいえカードサイズで1枚100円以上はするのですが、 厚手のボードに貼られているので額が無くてもしっかりしてます。 きちんと額装したい方には、ATC規格サイズの額やマットも 用意されているので選択肢が多いのもいいですね

          きょうの画材「11:ARTs*LABo「ATCボード アルシュ細目」」

          きょうの画材「10:あの頃の鉛筆」

          あの頃の居場所 私は精神に障害を抱えており一般就労が難しいため、 「就労継続支援」と呼ばれる福祉施設で日中は働き そこで得た工賃収入でアナログ画材を買い揃えて、 描いた作品を販売して次の画材代に充てる…というステップを経て 昨年に自営のイラストレーターとして開業しました。 施設内には利用者さんの作ったお菓子を並べる小さな売店があり そこで手工芸品なども販売していたのですが、 私が個人でアナログ原画を販売している事を知った職員さんと 施設でも利用者さんの原画作品をアートと

          きょうの画材「10:あの頃の鉛筆」

          きょうの画材「9:三菱 色鉛筆880『ねずみいろ』」

          ずっとそばにある鉛筆 文房具屋さんでもおなじみの顔、三菱の色鉛筆880シリーズ。 学生時代に嗜んだ手描きアナログイラストを 再び始めなおすにあたり、私がまず触れた色鉛筆なのですが、 実は、現在は原画の仕上げにはほぼ使っていません。 作品を飾って楽しめる年数を少しでも伸ばしたいので 色鉛筆も色褪せにくいもの、耐光性表記のあるものに 徐々に切り替えていきたい…というのが主な理由です。 そんな880シリーズですが、相変わらずどっぷり使い続けているのが この「ねずみいろ」という

          きょうの画材「9:三菱 色鉛筆880『ねずみいろ』」

          きょうの画材「8:ホルベイン『アルビレオ水彩紙』」

          魅惑の紙肌 ハガキサイズのアルビレオ水彩紙が切れそうだったので、 今日、新しいパックを買い求めてきました。 厚みは218g、パルプ100%。高い水彩紙ではありません。 万人にお勧めできる品でもないと思います。 でも、私、この水彩紙が実に好きなんです。 アルビレオ水彩紙はこの並厚口のもの一種類しかありません。 目の細かさも中目とありますが…中目? この何とも形容しがたい紙肌。 同じくらいの価格帯のマルマンのヴィフアールは 三種類の紙目があるので、細目、中目と並べて比較し

          きょうの画材「8:ホルベイン『アルビレオ水彩紙』」

          きょうの画材「7: ナチュラルキッチン フレームS」

          絵の一部とは言うものの… 「額も作品の一部」と絵画の世界ではよく言われます。 とはいえ、本格的な額装って手間も予算もかかるもの。 そんな時に助かるのが100円ショップのフレーム類。 皆さん工夫を凝らしてうまく利用されています。 セリアさん、キャン★ドゥさんなどで扱われている 短辺5㎝程度のものがミニ額の定番ですが、私は同じ木製で もう一寸大きいものが欲しいかなと思っていたのですね。 でも写真L版サイズまで行くと大きすぎる… そんな機微を叶えてくれる製品を見つけたのは、

          きょうの画材「7: ナチュラルキッチン フレームS」

          きょうの画材「6: マロンクリームえんぴつ」

          おまじないの話 これまでしたためた画材の記事。 実は、全てに使っているのに、どの記事のリストにも載らない そんな画材があります。 下絵のアタリに使っている一本の鉛筆です。 なぜかといえば、あえて書く必要が無いからです。 これは私の好きなマロンクリームがプリントされているだけの 何の変哲もないHB鉛筆です。 機能的にはこれをあえて選ぶ理由は存在しないんです。 学生の頃、鉛筆デッサン用に購入した肥後ナイフを使って この鉛筆を削るのが絵を描き始める時の儀式です。 物理的な意

          きょうの画材「6: マロンクリームえんぴつ」

          きょうの画材「5: ホルベイン透明水彩『セピア』」

          親しみやすさのホルベイン 多くの水彩ユーザーさんの「ファースト透明水彩」 このホルベインだった方も多いのではないでしょうか。 手にとりやすい価格で取扱店多く、色も豊富… https://holbein-shop.com/?mode=grp&gid=1216535 そんな色たちの中で私が一番よく使うのがこの「セピア」。 シックな色味とガツンと濃厚な濃さにすっかりファンです。 薄めたセピアで下地作り 梅皿にたっぷり薄めた「セピア」、同じくホルベインの「マリンブルー」。

          きょうの画材「5: ホルベイン透明水彩『セピア』」

          きょうの画材「4: 玄林堂『寒鴉』」

          墨のいろいろ 最近、私が作画に取り入れている固形の墨。 書画用の墨は大きく分けると、 ・植物性油煙墨(菜種、胡麻など植物油の煤。暖色系で艶のある仕上がり) ・松煙墨(赤松を燃やして取った煤。寒色系でマット調の仕上がり) とあるのですが、ここに加えて「鉱物油煙墨」というカテゴリがあります。 今回紹介する『寒鴉』もそんな墨。 鉱物油煙の特徴は「安価さ」と「磨った時の濃くなる早さ」。 文具として日常での書き文字用途に重宝されてきた一方、 表現力においては植物由来の墨に劣

          きょうの画材「4: 玄林堂『寒鴉』」

          きょうの画材「3: 螺鈿色『ゴールド』」

          アナログ原画作品に華やぎを与えるキラキラ画材。 私は特に金属光沢の色が好きで色々集めています。 新しい画材はいつもワクワク 先日の画材販売イベント、クサカベさんブースで購入したのは 「シャインパール固形水彩絵具  螺鈿色ゴールド」。 シャインパールのラインナップには基本のゴールドもあるのですが、 この「螺鈿」シリーズは粗めの粒子が特徴的です。 シャインパールの基本の使用感は先程紹介した顔彩などに近いのですが 一つ一つの色がふた付きの透明ケースに収められています。 大敵

          きょうの画材「3: 螺鈿色『ゴールド』」

          きょうの画材「2:F水彩『ペールオレンジ』」

          お気に入りだったあの色 現在、展示や販売をする絵画作品に使用する画材は 経年劣化対策でより耐光性の高いものに切り替えているのですが、 そのために「お気に入りだったけど選択肢から外れてしまった画材」 も多く出ており… この『ぺんてるF水彩・ペールオレンジ』もその一つです。 F水彩はチューブに耐光性表示は無いのですが、日常使いするぶんには ・鮮やかで可愛らしい色、たっぷり塗っても濃くなりすぎない ・塗った時の透明、不透明を水の量で調節できる ・安価で取り扱い店舗も多い(

          きょうの画材「2:F水彩『ペールオレンジ』」