見出し画像

20回目のお祝い

先日夫の誕生日だった。
毎年「何が欲しい?」と聞いても「うーん、考えておく…」と言う。去年は何をプレゼントしたんだっけ。コインケース?だったかな。いや、それは結婚記念日の時のプレゼントだったかな?思い出せない。
今年は『一緒に外を(夜景)見ながらお酒が飲みたい』と私の思い出せない記憶が大半の中、初めて言ったと思われる夫のリクエスト。

「うんうん飲もう飲もう」

ちょうど旅先のホテルでの話。旅行で興奮する子ども達を早く寝かせて二人時間を作ろうと言うミッションが始まる。美味しいワインをルームサービスで頼もうじゃないかと勝手に妄想が始まる。
しかし、末娘三女の道中の昼寝、ウキウキがMAX。普段見慣れないお部屋にベットに大騒ぎ。嬉しそう。ベットでは普段出来ない両足のジャンプが出来るので永遠とジャンプする。「危ないからやめてー」が応援にしか聞こえていない。その後、枕元の電気のオンオフSwitchに気が付き、ひたすら消したりつけたり…。懐中電灯を発見したらおばけゴッコが始まる。ライトを顔に当てておばけなんていったいどこで学んだのか関心しつつ私達は苦笑い。上二人の娘はコテンと寝たのに末娘は手強い。結局1日目は大興奮の娘が、力尽きるまで見守り続け(夫が)就寝する事になる。ミッションクリアならず。最終日にかけよう。
2日目は、三姉妹揃って早めに就寝。20:30。
「ねえねえルームサービスでワインあるよー」
「えー?高いし…コンビニで良いよ」
「…そうだね。」
雰囲気を壊した事に気が付かない。いつもの事なので私も気にならない。こうして振り返ってみると日常と非日常で楽しむ所だったのではないかと悔やむ。しかも、私がお祝いさせてもらえる、記念すべき20回目の回だったのだ。記念日好きの私としては、やはりルームサービスでワインを頼んでも良かったんじゃないのかなと数日後に気づく。記念日好きなのにこんな大切な記念日を忘れるのも私らしい。

子どもの寝顔を見ながら、それぞれの寝相を写真に残し笑って、長女の寝言に笑って、ベットから落ちる長女にまたまた大笑い。今日の楽しかった事、明日の事、仕事の話、今日のニュースの話。話をしたい事はたくさんある。討論が好きな夫は何やら分析が始まって面白い。「旅行でこんなにゆっくり過ごす事は無いね」といつも遊び倒し寝るだけのホテルでの過ごし方から、コロナの状況下でのんびり過ごすホテルも良いねに変わっていく。

カーテンを開けて窓の外を眺めながら乾杯した。
チラホラと光るイルミネーションが綺麗だった。

特別な場所でコンビニのお酒に備え付けのコップ。いつものお家スタイルが逆に背伸びをしない感じでホッとして会話も弾んだ。

21回目のお誕生日は夜景の綺麗な所でオシャレしてチンってを音をたてて乾杯しよう。

こっちゃん




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?