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ミドリノライオン

ひなたさとこ with なおちゃん としてライブピースメーカーvol.1で演奏した曲について綴っていこうと思う。

ミドリノライオン
この曲はNash Band Parade というガールズバンドをやっていたときに作った曲だ。

10年以上前になる。

父親の車に乗って家族で出かけているとき、ラジオから流れてきたBGM、インストの曲だった。繰り返しのギターと鍵盤のリフ。
頭から離れなくなった。

6畳の畳の部屋に帰って、ゾウさんギターを取り出す。
あのリフが弾きたい。
あのリフを弾くのだ。

そして出てきたのが、イントロ→Aメロのリフ。
あのBGMとは違うけど、一緒かもしれない。いや、たぶんなぞっている。
…そんなことはどうでもいいのだ。

最初に浮かんだ言葉はミドリノライオンだった。
なんで緑なのか。
はたまたライオンなのか。

出てきたフレーズがミドリノライオンだった。
ただそれだけだ。
8拍のうち最後につけた「ミドリノライオン」

そこからBメロ、サビと展開を付ける。
所謂音楽理論みたいなことは何にもわからず、何となく付けていった。

歌詞も同時に付けて行く。

ミドリノライオンとはなんなのか。
ライオンは茶色い肌、ふさふさの立髪がかっこいいのに、なぜミドリノライオンなのか。

顔を緑色で塗って隠せば、美しくいられるかもしれない。
そうなんだ。
言わばメイクなんだろう。

その時ひとつの恋が終わっていた。

メイクして、隠していたらうまくいっていたのだろうか。

いや、アンタあんなクソ男のどこがいいんだよ。

矛盾するふたつの思考。

でも、ひとつ未来の自分からアドバイスするなら、飾らずにいられる人といれば花が咲くよ。

そんなメッセージを込めた曲になった。

子どもが生まれてから絵本や児童書に触れる機会が増えた。
ある時、見つけた本。

らいおんみどりの日ようび

幼少期に読んだこの本がミドリノライオンだったんだ。
20代だった私に伝えたい。
大丈夫。未来は明るい。

「明日はバラ色さ。」


ミドリノライオン

作詞・作曲 ひなたさとこ

毎晩影って消えてく月のような体温
輝いているうちにずっと触れていたいの
またすぐ変わって東へ向かって
姿を変えてく君を想ってたの

毎日始まって終わる一日は常温
昇っていったらきっと熱くなってたの
進んでいってる西へ向かって
いなくなってく君を見送るの

背中は何処へ行くの
桃色の猫が駆けてく

道を辿って帰り着いた場所が
あなたにとっては大切な場所で
ふたりの影は遠く離れていく
振り返らず行くの
さよならクレイジーボーイ

星に向かって鳴くのはミドリノライオン
行先も分からず空を眺めていたの
醜いままの姿隠して
手を伸ばしたら届きそうなのに

心は何処に在るの
オレンジの箱から流れる

音を並べて奏でるメロディ
太陽と月はずっと照らし続け
明日へ歌えばきっと華も咲くから
振り返らず行くの
さよならクレイジーガール

帰り道を無くして彷徨うカメレオン
七色の身体はずっと変わっていたの

ありのままの姿見せれば
帰れる場所がきっと見つかる

音を並べて奏でるメロディ
太陽と月はずっと照らし続け

明日へ歌えばきっと華も咲くから
振り返らず行くの
もう見つけないでね
秘密の物語
さよならマイディアボーイ


Thanks love 



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