「もがく女の出版ヒストリー」平積みの夢を叶えるために~第5話
第5話:厳しい現実・後編
情熱しか持ちあわせていない人間は正真正銘のバカものだ。
出版社に足を運んだわたしは現実を突きつけられる。
持ち込んだ原稿を引き取ってはくれたものの、読んでもらえるわけがないと察知した。
担当者が笑みもなく放った「一応、預かりますが……」という言葉、
社交辞令ってやつ!
「一応」とか、「とりあえず」ってワード、
「また今度」とか「そのうちね」と同様
それは相手を黙らせる手段。
自分が好きな相手とデートしたくたって
「そのうちね」と言われたら気