「やる気が起きてから行動する」という考えは永遠にゴールにたどり着かない
苦手な電車を克服したい、好きな時間に買い物に行きたい、外出の練習がしたい、など。
パニック障害に陥るとできること、やれることが減ってしまい、過去できていたことのハードルが高く感じてしまう。
ハードルを下げていく、苦手を克服するために様々なことにトライしようとしても、なぜか気力ややる気が湧かず、後回しにしていないだろうか?
良く耳にするのが、
「不安が強いので明日元気になったらやってみよう」
「どうにもやる気が起きないのでやる気が湧いたら・・・」
「どうしても気力が湧かず動けない・・・自分が嫌になる」
というような、やる気や気力が追い付いていない、もしくは不安や怖さが先行してしまい動けない、という言葉。
実は、これらはすべて「思考の罠」であり、自分で自分に動けなくなるような暗示をかけている。
人間という生き物は、
というサイクルが備わっており、まず頭で色々と考え、そしてその考えによって感情が決まり、行動へと移していくものだ。
不安な怖さなどネガティブな感情はいきなり湧き上がるのではなく、その前提として不安や怖さを想起させる思考があり、それに基づき感情が湧き上がる。
パニック障害に陥ってしまう人の多くは前提の思考ですでに、
「できない」
「やれない」
「動けない」
という暗示をかけており、その暗示によってネガティブな感情が共鳴し、湧き上がり行動が制限される、という構図になる。
なので、「やる気が起きない」「気力が湧かない」「不安が強くて」という言葉はすでに暗示をかけている状態であり、それが続くといつまで経っても行動に移すのは難しいだろう。
「やる気が起きてから動く」ではなく「動くからやる気が湧く」と考える
人間は「思考の罠」に陥るとグルグルと同じ考えをくり返し、最終的にはネガティブ寄りな結論になる。
これは良い、悪いというものではなく、人間は頭で考えることができる生き物であるため、このような特性が生じる。
しかし、頭で考え過ぎてしまいグルグルとループをくり返すとどんどん思考の罠の深みにハマり、どんどん行動が制限されてしまう。
そうならないため、とても大切なことは、
まず、とりあえずやってみる
ということだ。
やる気が起きなくても、気力が湧かなくても、怖くても、不安でも、まずとりあえずやってみる、行動してみる。
この意識を持てるかどうかであなたが目指したいゴールはグッと近くなる。
やる気が起きてから、気力が湧いてから、不安が軽減したら、といった意識でいるとゴールはどんどん遠くなり、どんどん険しい道のりとなってしまう。
「まず動くからやる気や気力が湧いてくる」
という意識はとても重要であり、実際にこの考えは科学的にも証明されているものだ。
とりあえず行動するからこそやる気や気力は後からついてくる、というスタンスでいることを大切にしよう。
人間の特性のひとつとして「考えることができる」ということが挙げられる。
考えられるというのは良い面もあれば悪い面もあり、考え過ぎは行動を制限してしまい思考の罠に陥りやすくなってしまう。
そうならないためにも「まずは行動する」を習慣づけすると良いだろう。
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