シドニーから見る東京オリンピック2020
海外からはもとより、日本在住者も無観客での開催となった東京オリンピック2020。
私自身はオーストラリア、シドニーでオリンピック期間を過ごす事となりました。
日本国内はもちろん世界で物議を醸す事となった今期のオリンピックについて、実際に目にした海外の反応をお届けしたいと思います。
オリンピックに対する私の考え
元々はコロナ禍のこの状況でのオリンピックの開催には大反対で、実を言うと全く成功する図が浮かばなかったです。
しかしながら、いざ始まってみると、しばらく遮断されていた国境がこの日のために開き、人々が一斉に集う姿に、正直ただただ感動しました。
世界にはこんなにもたくさんの国があって、選手はそれぞれが何らかの異なる形でパンデミックを経験し、様々なリスクがある中でも参加を決意した。
そんな全ての複雑な思いが一同に集まった開会式を見て、日本政府やIOCの意志だけでなく、世界各国からの期待や熱い思いがあっての開催だったのだと感じました。
競技の日程が進むにつれ、日本は卓球史上初の金メダルを獲得したり、連日目覚ましいニュースが飛び交っていますね。
反面、残念ながら直前でコロナ感染が判明し出場できなくなった選手もいました。
選手だけでなく、日本が全般的にコロナの感染拡大している状況を見ると、倫理的に開催が適切であったかは疑問が残るところではあります。
そんなオリンピックも今日で幕を閉じようとしています。
まずはこの逆境の中でも素晴らしいパフォーマンスで視聴者に感動を与えてくれた選手の方々に感謝の気持ちを伝えたいです。
そして一方で、陽の目を見ることが少ない中でもコツコツと地域の健康を守るため一線で活躍してきた医療者の方々には頭が上がりません。
熱中症が増える時期でもあり、なかなかストレスの多い状況ではありますが、どうか自身の健康は確保しながらこの困難を乗り越えていってほしいです。
シドニーでのオリンピックに対する反応
日本のコロナ感染者数が過去最大級の勢いで増えているように、実はこちらシドニーでも勢いを止める事ができずロックダウン6週目を迎えています。
必要不可欠な外出以外は禁止されている現状では誰かとワイワイ観戦する事もできず、スマホのライブ中継を一人で観ていたのが現実でした。
ハウスメイト(フィリピン人とオーストラリア人)はあまり興味を持っていないようで、オリンピックに関する会話は正直あまり盛り上がりませんでした。
フィリピン人の史上初の金メダルのニュースにはさすがに喜んでいましたが。
そしてオーストラリア人のハウスメイトによると、オーストラリア🇦🇺としては水泳とフットボール(ラグビー)が注目競技だろうとの事でした。
結果水泳ではメダルを計20個獲得、ラグビーは女子が銅メダルを獲得しています。
ともあれ一般的には、ロックダウンが完全にオリンピック期間と重なったという事もあり、シドニー在住者の視聴率は確実に上がっていると思われます。
特に仕事(訪問介護)での訪問先では、どのクライエントも必ずと言っていいほどテレビでオリンピックを流していました。
中には足が弱いのにボートのメダルをかけた試合を立って応援しているおばあちゃんまでいて、微笑ましかったです。
SNSでもシドニー在住の知人が結局ハマっていると投稿していたり、日本人に限らずオリンピックに関する投稿をしている人はちらほら見ました。
現在私はロッククライミングとビーチバレーのWhatsAppグループ(日本で言うLineのグループトークのようなsnsサービス)に所属しています。
どちらのグループトークでもそれぞれの競技について複数の人がオリンピックのコメントをして盛り上がっていました。
一部の状況しか知る事ができていませんが、長引くロックダウンでのストレスの中、オリンピックはシドニー住民にとって良い意味でのスパイスになったのではないかと信じています。
注目競技
個人的には小学生から続けているバレーボールの試合に夢中になっていました。というかバレーしか見ていません。
インドアバレーでは日本女子は惜しくも8強に入れなかったものの、男子は29年ぶりに予選リーグを突破する大進撃を見せてくれました。
ビーチバレーでは、オーストラリアのマリアフェ・アルターチョ デル ソラールとタリクア・クランシーのペアが銀メダルを獲得しました。
英語の解説で大好きなバレーが毎日のように見れる状況はワクワクとともに勉強にもなり、私にとってプラスでしかありませんでした。
私自身もロックダウン以前はシドニーでバレーに参加していたのですが、解説で改めて学ぶ事がたくさんありました。
次回の記事で詳しく解説していきます!
Don’t put a limit on anything. The more you dream, the further you get.
🏅Michael Phelps(gold-medal swimmer)
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