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【恋愛エッセイ】胸が痛い

 『別れを考えると胸が痛い』

フッと、そんな風に思ってもらえた経験が私にはあるだろうか、、と考えてみたけどなかった。

これをどう捉えれば良いのか今はまだ分からない。だから書いて留めておこうと思う。

 私はどちらかというと一度好きになって付き合うと好きが増していくタイプで嫌いになる事はほぼない。浮気されようが嘘つかれようが嫌いにはなれなかった。これはもちろん過去の話。今は瞬殺でお別れ案件だけれども。若い時は執着なのか依存なのか?多分どちらも持ち合わせていて好きになったらとことん好きで会う度に、一緒に時間を共有する毎に好きが増していっていた。

だからお別れするなんて考えた事もないし、もちろん自分から別れ話をした事もない。いつもお別れは向こうからだ。付け加えると、ハッキリお別れを言われたことはない。いつも連絡が疎かになり忙しいからと会えなくなり、、時間がただ過ぎていく。私としてはこの時点であーもう終わったな。って分かるんだけど認めたくない。すると向こうから連絡が来て言い訳がましいことを淡々と述べられお別れになる。

だから『別れを考えると胸が痛い』なんて思われた事が多分なく、私は心底愛された経験があるのかな?と、、ちょっと今は思い出せない。

多分あるのかもしれないが、言葉にはしないか、こんなセリフ。

だけど私はある。
いや、あるどころじゃない。
多分毎回思ってる。

『彼と別れるなんて胸が痛い』

考えるだけで苦しくなる。
それだけ愛してきたってことで、それだけ私はいつも恋愛に本気だってこと。

それ以外の恋愛が分からない。いつも本気だしいつもずーっとずっと一緒にいたいな。って思ってる。これを重いだの責任重大だの言う男はいらないのよ。恋愛に対しての“想い”は同じ重さでありたいと思う。

『別れを考えると面倒だな』

そんな風に思わしてしまう恋愛ばかりだったのかもしれないな、と思うと切なくもなるし逆に自信もついた。

私はいつだって本気だから。本気じゃない人との恋愛はしたくない。

いつもちゃんと恋愛しきっている自分がいるから今がある。

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