33_カラーイメージについて考える(4)〜「ピンク」の色彩心理_2

画像1 前回に引き続き、ピンクの色彩心理について。デザイン専門学校やセミナーで得たデータに基づいて色彩心理の根拠を探る第4弾です。
画像2 どのようなデータを取ったかというと「色から連想する言葉」と共に「職業イメージ」による簡単なイメージ構成をしてもらうといった方法です。前回提示した「女優」というイメージには必ず「ピンク」が登場していました。「華やかさ」や「色気」などのキーワードとリンクしているようです→https://note.com/colorfulvision/n/n8a9b625c5a08
画像3 学生や受講生に提示した「職業イメージ」というテーマの中に、もう一つ「ピンク」が必ず登場する職業がありました。「アイドル」です。アイドルは女性か男性かによっても違うイメージの色が出てくると思いますが、今回は「女性アイドル」として「女優」と対比させてみました。ペンタグラフにおいて右下の「華やかさ」の突出は同じなのですが「明るさ」や「親近感」の数値が高く、「強さ」「重厚感」が低めなので菱形に近い同じような形のグラフになりました。
画像4 ピンク以外の明るい鮮やかな色もチラホラあり、全体的にカラフルな印象です。「アイドル」のキーワードに「元気」「かわいい」「ドキドキ」etc.があり、女優とは違ってどこか「幼さ、愛くるしさ」のようなものを期待しているように感じます。
画像5 そう。ドキドキが楽しいんです。『ピンク』という色はショッキングピンクから優しいべビーピンクまで、実はものすごく範囲が広い色です。 だから一言で『ピンク』といっても人によって思い浮かべる色はマチマチなのですが、「暗い」「辛い」「冷たい」といったイメー ジはほとんど出てきません。 ちょっと気持ちをハイにさせたり、逆に戦意を失せさせたりする作用もあるようです。
画像6 ピンクは身体内部の色であり、生命力を感じさせる色でもあります。 ハートは心臓を抽象化した形なので、ピンクはまさにハートの色。 ワクワクドキドキは当然なのです。

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