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「デンマーク発 ジェンダー・ステレオタイプから自由になる子育て」の読書会を開催します

日々のあれこれで忙しい中にも、ゆるやかな時間の中でほっとひと息ついたり、新しい視点を見つけられたりする場所があったらいいな。

まるで、光がさし、やわらかな風が通り抜けるアトリエのような。

そんな想いを込めて、詩のソムリエ・めぐさんと一緒に風のアトリエという活動を行っています。

風のアトリエ、第三回は「デンマーク発 ジェンダー・ステレオタイプから自由になる子育て」の読書会を開催します。

「デンマーク発 ジェンダー・ステレオタイプから自由になる子育て」について


今回のテーマ本は「デンマーク発 ジェンダー・ステレオタイプから自由になる子育て」です。

社会のあらゆる場面の背景にあるジェンダー・ステレオタイプ。
子どものおもちゃや絵本を選ぶときにも、その存在を感じてハッとすることがあります。
子どもがその子の感性を大切にしながら育っていくのをサポートする中で、ジェンダーとどう付き合っていったら良いのだろう?
そんな疑問から、今回の本を選びました。

「女の子だから、お手伝いして」「男の子なんだから、すぐに泣かないの」……。「男も女も関係ない」とふだんは思っていたりするのに、ついうっかり、こんな言葉を子どもに言ってしまった。あるいはご自身が子どものころにそんなふうに言われて、モヤモヤした。そんな経験はありませんか?

本書は、保護者をはじめ、教師や保育士など子どもにかかわる大人のみなさんが、自らのなかにあるジェンダー・ステレオタイプ、すなわち、性別にかんする固定観念や先入観に気づき、それを無意識に次世代に引き継いでしまわないために、子どもとどのように向き合っていけばよいかを10の提案にしてまとめたものです。

著者のセシリエさんは、デンマークで20年以上、ジェンダー平等の啓発に取り組み、研修や教材作りにたずさわってきました。デンマークといえば、民主的で幸福度の高い国として知られていますが、じつはジェンダーギャップ指数は32位(2022年)。北欧5カ国のなかでは最下位です。116位の日本と比べれば、はるかに上位ですが、ジェンダー・ステレオタイプが根強く残っている社会なのだとセシリエさんはいいます。

たとえば、デンマークの学校には「男の子会議」「女の子会議」といって、子どもたちを性別でわけて話し合いの場をもつことがあります。性別でわける合理的な理由はみあたらないのに、不自然だと声をあげる人は少なく、定着しています。その原因についてセシリエさんは、ジェンダー・ステレオタイプが社会の文化に根付き、日常に溶け込んでしまっているからだと指摘します。そのほか、男の子のおこづかいのほうが女の子よりも多かったり、男の子のほうが速く走ることができる、と教師が決めつけてしまったり……。デンマークでもこんなことがあるのか、と思う事例がいろいろ。

なぜジェンダー・ステレオタイプの根強い社会を変えていかなければならないのか。それは、性別にまつわるステレオタイプは「こうあるべき」という規範となって、人々の行動や考え方をしばるからです。その枠からはずれてしまうと、自分はどこかおかしいのではないか、と感じたり、自尊心が傷ついたりして、その結果、その子がもっているはずの可能性を十分にのばすことができなかったり、夢をあきらめなければならなかったりすることもあるかもしれません。

そのような事態を招かないためには、大人自身がジェンダー・ステレオタイプから自由になって、子どもたちとかかわることが大切なのです。それはまた、性別や性的指向、性表現にかかわらず、すべての人々の存在を認め、等しく価値ある存在として受けいれていくジェンダー平等な社会の実現につながっていきます。

さあ、あなたもさっそく取り組んでみませんか? 子ども一人ひとりがおたがいの違いを認め合い、自分らしく生きられるように。

ヘウレーカ社 書籍紹介より

読書会概要

*日時:2023年11月7日(火)10:30-12:00

*方法:オンライン(ZOOM)

*定員:10名

*参加費:無料

*こんな方におすすめです:
・本をきっかけに楽しくお話したい方
・新しい世界に触れたり、思考を深めたりするきっかけがほしい方
・子育て中の方(お子様をあやしながらのご参加も歓迎です)

※本は全て読み通さなくても大丈夫です。
※画面オフ、音声オフでのご参加でも大丈夫です。お気軽にどうぞ!

お申込方法

参加をご希望される方は、こちらのフォームにご入力ください。

主催者

渡邊めぐみ(ことばの舟)
1989年福岡生まれ。小学校入学時に詩の音読集『ひばり』(光文書院)が配られたことをきっかけに詩の楽しさを知る。
慶應義塾大・東京大学大学院で戦後詩を研究、修士号取得。2015年教育サービス会社に入社、高校生の進路と表現教材の企画・編集職を経てフリーランス。
新宿で会社員をしながらはじめた「詩のソムリエ」を2020年に本格的に始動し、詩のワークショップ・研修、詩にまつわる執筆・展示などを幅広く行う。動体視力がよい。

Aya
1986年北海道生まれ。北海道大学卒業後、大手金融機関での勤務を経て、配偶者の転勤に伴い渡米しNPOにて活動。
帰国後は人事領域に従事(育児休業中)。
「自分をいかして生きるには?」という問いに向き合う中で、コーチングと本の力に助けられてきたことから、2020年よりコーチングと選書のセッションを提供。国際コーチング連盟認定コーチ(ACC)。
最近の楽しみは日々のちょっとした時間に詩集をひらくこと。

みなさんとお話できることをとても楽しみにしています!

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