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手渡されたバトン。

文字を読むことが難しく、学校時代はボロボロになって過ごしていた娘。写真の専門学校を卒業し地元に戻ってきている。
本当は、都会での就職を夢見ていたと思う。しかし、就活という時期に心の奥に隠していた自己肯定感の低さが突然溢れ出てきた様子…  次々東京などで就職を決めていく同級生たちを横目に「私には無理…」と中学時代1番苦しかった頃の娘の姿に戻っていったように思う。

一度地元に戻りゆっくり考えよう!と。

3月末に戻り、しばらくは部屋にこもり、イライラ過ごしていた娘。いつも優しくドライブに連れ出してくれたり、夜中まで話を聞いてくれる姉。そんな姉も4月から社会人。キラキラして見えていただろうし、焦りも大きくなっていただろう。

母として私に出来ることは、美味しいご飯を作って、変わらない日々を過ごすこと。不安や葛藤と戦っている娘にはしてやれる事は無く、ただ見守ること。それはそれで、もどかしく苦しいもの。

そんな娘がおよそ1ヶ月、体と心を癒し動き出した!

バイトに自分で応募し、面接。今は、2つのバイトを程よく掛け持つ生活をしている。

写真の仕事はしない!と言っていたのに、子供たちの写真を撮る会社のバイトとして働いている。

娘のすごい能力。どんな時も力になってくれる人と出会えること! 

読字障害についても、面接の時に全て自分から伝えたそうだ。その上でバイトに採用してもらっている。上手くいかないことも多いはずだが、楽しげに通っている。上手く上手く自信をつけさせてもらっている様子。

近いうちに、撮影プランの説明を任されるようだ。「どうしよーーー〜💦」
紙に書き出したら?と言うと「手が痛くなるほどもうやってる〜!」と。

字は読みにくいが、「手」で書く事は大の得意! 先輩スタッフの説明を耳から聞いて「手」で文字に起こす。それを読み返すというより、手で書く事で覚えていく。

勉強で苦労し、辛かった学校時代。こうやって乗り切って来たんだなあ…と改めて、感じる。生き残っていくための術。

中学時代、読字障害が分かり、「音」で情報を得て、得意な絵や文字を使ってそれを再現し、学習を積んでいく方法を手渡していただいた⭐️

先生! 

先生から手渡していただいた方法、大人になって社会に出てきちんと娘の力になっています❣️

小学校や中学校で子どもたちは何を学んで身につけていくべきなのか。
こうして、年月が経ち社会に出ていく我が子を見て「こう言う事なんだ!」と。

次のテストで良い点をとるための勉強ではなく、ずっとずっとその先。社会に元気に飛び出して行くための力を身につけていく場所なんだなって。

学習に困りのある子どもの子育ては正直苦労や葛藤も多い。

書字困難のある1番下の息子。まだまだ心配も多い。しかし、娘の姿を思い返し、「諦めない!」をしっかり心に持ち直し付き合って行こう😊

ちなみに、今日の初めの写真は息子がテスト勉強中の息抜きに描いた絵。

娘の絵の才能はよく目にして感じていたが、息子も息抜きに描く絵にしてはクオリティが高い…

これを息抜きに描くあたり、DNAを感じて仕方ない。 

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