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花の視線(空想力と問題解決能力)

「テーブルの上の花を、ソファに隠れて、こっそり見ているんです。」
と、心配そうなお母さん。

「あ、それ私もやってましたよ、そしてうちの子もやった(笑)」
「うちの子も。通園途中でやられて、困ったわ〜(笑)」
と、親御さんたちの間でお話が盛り上がる。

「何時間も見続けるのは心配だけど」
「切り替えも早いよね」
「そうそうすぐに飽きて別のことしてる」
「探偵になるには粘りが足りない」

専門家の先生も優しい笑顔で
「空想力が豊かなのは、問題解決能力の高さでもありますよ」
と。

「バケツに入れるものを、できるだけたくさん書き出す」
というワークがありますが、

このワークには当然、「正解」も「優劣」もありません。

現実にあるモノを、実際にバケツに入る量で書き出す人にとって、
「お花がしゃべることあるの?」と、花を観察することは
奇異なことに思えるかもしれません。
現実とファンタジーの境界がなくなっているのではないかと
心配になるのかもしれません。

そして、バケツに入りきらない量、かつ実在しそうにないものを含めて、
多数書き出す人もいます。
お題は「バケツに入れるもの」であって、
「1つのバケツに」
とか
「実在のもので」
という条件は提示されていません。
ですので、躊躇なく思いつくままに書き出しますし
「お花?しゃべるかもね〜w」って感じで、
現実とファンタジーの世界を気軽に行き来していたりします。

どちらの考え方も間違いではないし、優劣はありません。

そして、お花をこっそり隠れて観察する子供の思惑も様々です。

それらを聞いてみると、子供たちそれぞれの素の・・・
「性質」のようなものが垣間見えて、ほっこりします。

「すごく小さい声だから聞こえないのかも」
「どんな声なのか聞きたいの、お花語ってどんなかな」
「歌うようにおしゃべりすると思うんだ」
「聞いてみたいことがあるんだ」
などなど

これからますます、誰も経験したことのないことが起きて、
正解のわからない「選択」を迫られる世界になっていくように感じます。

専門家でも解決方法がわからない問題に直面した時。

もしかすると・・・
「お花って、人間が見ていないところでは、お話してる?」
と、じっとお花を見つめていた子供だったあなた、
または、あなたのお子さんが、
他の誰も思いつかなかった、解決策を思いつくのかもしれません。

そして、「花には口も喉もないから話さないよ」と
考えたあなたは、誰かの突飛なアイディアを、
現実的なものに落とし込んでくれるのかもしれません。

そして・・・

明日は夏至ですね。
こんなリアルとファンタジーの境界線が曖昧になる時間帯であれば、
もしかしたら、お花が何かお話してくれるかもしれません^^

子供の頃の私はというと・・・
読んだ絵本に登場するお花さん、とてもとても辛辣で。。
「き、きびしいこと言わないでね・・」と、
チラチラ、花の視線を気にしていた時期がありました(笑)

https://mauhanaya.stores.jp/


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