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美しいひらがな④私が「え」について言いたいこと。

今日は「え」を書いてみた。


あらためて「え」を書いてみて
いつもどのように書いていたのかと
混乱してきた。


相当な数の「え」を書いてみたのだが


混乱している理由がやっとわかった。


「え」と「之」が似ていた。


「之」は漢字だが
やはりひらがなの柔らかな印象とは一味違った。


POINT  1
ちょうどいい体型(二画目の横棒)

え1-1

二画目を異様に長く書いてみた。
超広角レンズのような不思議さはあるが、日常ではNGだ。


え1-2

これも二画目の出だしを短かくしてみた。
ワシっ鼻(わしっぱな)のような風格はあるが、これも微妙。


え1-3

落ちついた。いい感じの長さだ。ほどほどの長さが難しいところだが、練習していくと落ち着くところが必ずある。



POINT  2
フィニッシュはとめる

え2-1

フィニッシュを上へ跳ね上げてみた。これも悪くはないがクセがある。


え2-2

これは冒頭に書いた「之」だ。いきなり登場させたが、フィニッシュが違うところを伝えたかった。伸びるよう柔らかさを強調するのではなく、外に飛び出すように力強く書いてみた。「とめたり」「はらったり」その時々によって変えてみるが、今日はひらがなとの違いを強調したくて、力強さを演出してみた。


え2-3

これも強調して書いたが、このように最後をとめると、ヘビのような曲線が際立ってくる。



POINT  3
ほんの気持ち底辺をずらす

え3-1

底辺の高さを見てもらいたい。これもいいと思うがもう少し「え」の存在感を出したい。


え3-2

ほんの少し底辺の高さを変えるだけで
「え」の個性が際立ち一段レベルアップしたフォルムになる。



POINT  4
丸みと柔らかさ

え4-1

「ん」のような最後を、上にとんがるように書いた。これでも問題はないがもう少しひらがなの柔らかさを強調したい。


え4-2

ちょっと極端に書きすぎたかもしれないが、このような丸みある柔らかさを強調したかった。前述よりひらがなの美しさが際立っている。



POINT  5
ハネ、つながり、筆圧

え5-1

とても読みやすい。
が、やはり男性的というか固い印象だ。


え5-2

一画目の「ヽ」を打つときは最後ためる、そして二画目へつなげるようにペン先を少し上げて降ろす。
二画目の「ん」の曲線で力を抜き、フィニッシュは
グッと筆圧を上げてとめる。
力を抜くところと入れるところを気にすると良い。


最後に筆書き。
またも上記のルールは数カ所無視してみた。
筆圧を極端に変えるとおもしろい字になる。
これは全てのひらがなに共通する点だ。

え6

最後まで読んでくれて
ありがとう。



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