暗号文で始まる恋ってアリですか? 14
地元に帰ってきた私たち
私たちは親元から車で20分ぐらいのところへ借家を借りて暮らすことになった。
引っ越しした当初は、いわっちゃんが東京の会社と契約していて、その給料でなんとかなるかって思っていたけど、すぐに契約は解除されて無職の状態になって少し焦り始める。
私はというと、在宅でできる仕事を少しずつもらってやり始めることになった。文字起こしとか、テキストを打つ仕事。
いわっちゃんはハローワークに通っていて、一旦決まった仕事先があまりにも本人にとっては嫌な仕事だったので、すぐに辞めて…実家を手伝うことに。
幸い、いわっちゃんの実家は小さな町工場(自動車整備工場)なので、お父さんが何もすることないなら手伝えと言ってくれたみたい。
今までもちょこちょこ色々な手伝いはしていたけど、本格的に仕事をすることになっていった。
私たちの生活は、大阪から連れて帰ったお猫様のムックとチビを筆頭に猫生活の本格的な始まり。
大阪での生活では、猫は飼ってはいけないっていう普通のマンションを借りていたから、こそこそ飼っていたからね。
落ち着いた生活をしていると思っていた時に、
ムックに異変が起こる。。。
ムックは長毛種でペルシャのチンチラシルバー
クールだけど、時折かわいらしくなるっていうツンデレ姫
が、
動かない。。。
どうしたの?
そんなにバタバタする子じゃないけど、動かない。
様子がおかしい。
すぐに動物病院へ行きたいけど、地元に帰ってきてどこへ連れていっていいかわからない。
友達に聞いて、10万以上はかからないよっていう良心的な動物病院を紹介してもらって連れて行った。
検査してみると、何か詰まってるかも?見えないところがあるので、開腹してみないとわからないですけどって言われた。
もちろん、即答でお願いしてきた。
結果は、ゴムなどを飲み込んだ時に腸に詰まってしまったとのこと。
1週間の入院。
10万しかかからないっていう病院だったので、10万とほんの少しの検査代ですんだ。良かった。
お金のこともだけど、ムックが治ってくれて本当に良かった。
このあと、ムックは健康に何年も私たちと過ごしてくれた。
このことがあってから、我が家ではゴムなど小さいものは本当に気を付けて置くようになった。
お猫様と暮らしていく中で初めての大きなことだった。
この時確信したのは、お猫様を一番に考えてくれるってこと。
ムックが入院してる間、けっこう遠いんだけど、毎日様子を見に連れていってくれた。きっと、いわっちゃんも行きたかったんだろうなって思う(笑)
そして、
いわっちゃんは実家で働き、私は在宅の文字打ちの仕事している生活が少し続いたころ、、、私の母が亡くなった。
最後は腎不全だったかな。
難病で全ての免疫不全の病気だったから、最後が腎臓にきただけで何が原因かっていうのは、まぁわからない。
病院に呼ばれて、そのまま…。
そして、お葬式。
私にとって身近な人のお葬式はこれが最初ではじまりなので、何がなんやらわからず。
とにかく、いわっちゃんがずっと居てくれて良かったって思う。
私たちが地元に帰ってきた理由の一つはこういうことだったから、近くに居れて良かった。
お葬式前からお葬式後まで大体1週間ぐらい、いわっちゃんは仕事を休んでずっと居てくれた。
実家の義父母に嫌味を言われながら(笑)
母が亡くなってしばらくして平穏な毎日を過ごしていると、次の転機を迎える。
家を買うこと。
借家に住んでいた私たちの家賃は4万ぐらい。
ある時、チラシが入ってきて月々4万で中古の家が買える!っていうもの。
え?同じお金払って自分の家になるの?しかも今よりも広い!
そう思って、動き始めた。
まずはそのチラシに問い合わせして、
次にあっちこっちの不動産屋、色々と情報を集めて…
私たちの家、岩津猫屋敷
借りものではなくて自分たちの家ができるのは次のお話で。
to be continued
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