見出し画像

200507 ベランダに来るスズメと鳥類の話。


今日もベランダにスズメが来た。

====================

先日、ベランダの白いかたまり(あれ何?小さくて丸いやつ)をつついて転がし、しばらくして部屋内から見る私に気づいて慌てて飛び去っていった。

スズメを近距離で見るのは珍しくないし、なんなら餌を求めて近づいてこられることすらあった(※ヘッダー写真)けど、なんとなくまた来るかなと思って、生米をぱらぱらと撒いておいた。
朝のことである。

仕事に出て夜に帰ったら、なんと米がすべて無くなっていた。すごい!なんならベランダがキレイになっているようにも見える!それは気のせいだけど。

調子にのって次の日の朝、16穀米をぱらぱらやってみた。黒くて細いのや小さくて黄色くて丸いのや大きめで平たいのが混ざったやつ。

また夜にベランダを見て驚いた。ほとんど無くなっている。かつ、同じ種類のだけ残されている。どうやらうちに来るスズメのお客様は、オレンジ色の平たいやつがお好きでないようだ。
そのまま放置していたら、次の日の夜にはそれも無くなっていたので、どうやら好き嫌いしないスズメもいるようだ。

フンなどはしないが、鳩が来ると嫌だし、お隣さんや上下の人に迷惑がかかるとも限らないので、もう米を撒くことはしていないが、たまにスズメは来る。

====================

というところまで思い出したところで、スズメと鳩とカラスへ持っている感情の違いについて思いを巡らせた。

・スズメ…したたか。
・鳩…可能な限り近づいてほしくない。
・カラス…強く生きてほしい。できれば使役したい。

 鳩はねえ、本当に、お互いに遠くで生きよう。できるなら山奥などに移住してくれるとうれしい。なんで近づいてくるんだ。鳴き声が苦手で、朝にあれを聞いて目覚めることの苦痛ったらない。「ポッポー」と鳴くのは都市伝説で、奴等は「ホー→ ホッ↑ホホー↓」を繰り返す。何度か繰り返して、「ホー→ ホッ↑ホホー↓ …ホー→」で終わる。勘弁してくれ。

カラスは、4歳くらいのときに目の前で正面切って翼を広げたのを見たことがあって、昼の明るい時に突然目の前が真っ暗になる感覚にものすごくときめいたので今も好き。襲われるでもなく威嚇されるでもなく、ただ羽を広げていただけなので、休憩していたか体温調整をしていただけなんだと思う。カラスが鳴くと鳩が黙るし、鳴き声で状況がわかるし、羽が黒くて大きくて賢いので好き。できれば使役したい(2回目)。

スズメは、中学生のころまでは苦手だった。かわいい顔して鳩と一緒に群れているのが好きじゃなかった。

高校1年生の夏の学校帰り、太陽光を避けるように俯いて歩いていたら、駅前でスズメが一羽なにかをつついているのを見た。
黒くてつやつやして軽そうなものを、一心不乱につついている。つつく?遊んでる?食ってる?何を食ってるんだ?
半分になった蝉だった。
蝉だった?
蝉?蝉を食うんですか?
スズメって蝉を?食うんですか?
暑くて意識が朦朧とするなか、足と脳の動きが止まって、日陰の中でしばらく見入ってしまった。周りは夕方とは思えないくらい明るくて、日陰とのコントラストで目がチカチカした。蝉は羽が透明で腹が空洞なんだとその時知った。ずっと足元を見降ろしていたらめまいがしてきたので、それを大股で通り越して歩いて帰った。
それ以降、スズメを見る目が変わったと思う。
やつらはぜんぜん可愛くなんてない。
小さい声でチュンチュン言っているが彼らも生きているんだなというのを思い知った出来事だった。

====================

今日もベランダにスズメが来た。











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?