久美沙織さんのリーガルファンディング

事務局の栗林です。氷室冴子青春文学賞。法政大学院の増淵教授の「氷室冴子を大事にしたら?」という言葉から始まり、エブリスタ当時の代表の芹川太郎さんと、そして、作家の久美沙織さんを紹介してくだったことから実現へむけてスタートした。ローカル発文学賞の設立など、はて、何をどうして誰に何を依頼したらいいのか?暗中模索の中、この人がいないと成立しなかった!のおひとかたが、審査員をずっとつとめてくださっている久美沙織さん。増淵教授からつないでいただいた、あの憧れの「久美沙織」さんは、いたって気さくだった。率直な意見やアドバイスの数々で、文学賞に取り組む私たちにあくまで寄り添ってくれる。「青春って古臭くない?氷室冴子なんだからもっとキラキラピカピカでしょうに。名前、キラピカ文学賞とかどう?」と言われて以来、スタッフ内では青春文学賞の別名はキラピカ文学賞になっている。利他的で健全で、ユーモア感覚と社会的な視野・・・。久美沙織さんの人間性から学ぶことは個人的にもとても大きい。

久美沙織さんが、映画「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会を相手方とする訴状を提出されたのは2019年、ちょうど1年前。

参考 https://yahoo.jp/box/gAtAMI

そして現在、リーガルファンディングで支援を募られている。

https://legalfunding.jp/project/6

久美さんへの並々ならぬ感謝の気持ちはさておき、別軸でも私はこの件について共感し支援していこうと思う。訴状を出された当初は、久美さんの穏やかで当たり前な大人的な対応と創作者としての健全な訴えが認められるまで、そんなに長引くとは思わなかった。久美沙織さん、何か難しいことおっしゃってますっけ?と思ったので。一言、ちゃんと許可をとったり、間違ってしまったのなら謝ったり、何か想いがあるなら双方で話し合う場を設けたり、それ、「フツーのこと」じゃない?誰でも間違いはある。今回の件は、そこを責めて金銭を要求しているわけじゃなかった(本当は責められてしかるべきと思うが)。ゼロからイチを生み出す創作者への敬意、創作社会のまだまだ整備が必要なしくみ、人としてのきちんとした対応、どーなの? 答えは見えている、と思った。が、しかし、そんな簡単な解ではなかったようだ。最初はちょっと理解しがたかったけど、そもそも裁判のお作法の問題があるらしい。詳細、前述のリンクで読んでいただきたい。そして、一緒に考えてもらえたらと思う。

今回のリーガルファンディング『個人クリエイターでもクラファンで裁判資金を調達し、泣き寝入りせず戦い得るという例を示したい』中の久美沙織さんの言葉、「当然のことをするのに勇気が必要になるような社会なら、変えていきたいと思います。」、これはクリエーターの方にとってのことだけじゃない。伊藤詩織さんの訴えで社会が少しずつ変わってきたように、声をあげて良いんだ、という社会になってほしい。子どもたちが安心して未来を描ける社会に。敬意をもって尊重しあえる社会にしていきたいなと。

では今日も素敵な一日をお過ごしください。









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