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#4 Collective Intelligence [地方自治体職員/中央省庁/ARスタートアップ/EC書籍/会計学者] 4min Knowledge Sharing

開催日: 2020.05.17 19:00~19:45
参加人数:11人

企画趣旨


オンライン化が進み異業種の交流の機会が減少している。一方で未曾有の危機に瀕した今だからこそ知の共有が必要なっている。
この企画は、異なる業種につく六人をあつめ3つの質問の答えを4分間で話してもらいナレッジシェアを行うことで異なる視座を見つける企画です。

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運営方法


各業界、各当事者が
「1 何が変化し」
「2 どういった対応を取り」
「3 何が新たな課題/好機として現れたか」
の3点を中心に5分間でナレッジシェア。

質問項目 ナレッジシェア


【ナレッジシェア】

[地方自治体職員の人]


会議など業務はオンラインで回っているし、問題ない。

地域の人とのやりとりができないのは課題。
最近感じたことは、住民の権利意識の薄さ。封鎖しろ!の意見もあれば、動きを止めちゃだめの意見もある。そこをどう取り繕うか。
行政のIT化は無理だと気付いた。申請作業はオンラインで可能。ただ住民の人たちが、オンラインなら面倒だからいらない(数十万円もらえるのに)と言われて、そこ諦められたらもうどうしようもない。

[中央省庁の人]


一人電話番でいるだけで、基本オンラインワークに移行。

・変わった良い点
チャットでやりとりできると邪魔が入らなくて業務に集中できる。
会議の並行参加ができるため、便利。

ハンコや紙文化がなくなってきた。
言語外の読み取りが難しいことは課題。
オンラインが当たり前になってきたので、フィードバックループがもらえるようになるとより良い。

[ARスタートアップの人]


ロケーションベースの事業なので停止(または、見送り)している。資金調達も難航。

ARゲームはどこでもできるからこそ場所を固定することが大切。
場所は、今までのゲームセンター→家庭内へ変更。

今までは資金がなくなったら調達したら良いという甘さがどこかあったが、資金に対する意識が強まった。大企業のR&D部署との協同で進めている。

可処分時間×場所、で決まる。
今は家庭向けと決まっているのでやりやすい。
もしこれが家庭半分、外半分となるとマーケティングがしづらい。

今は、AR業界全体、資金調達が難航。
to Bで進めている。大企業との協業が決まった。
toCに向け、大企業とどう組むか啓蒙も含めて動いている。

[EC書籍の人]


コロナで一番変わったことは、会議。
喋る人にフォーカスされるので、
 ・コミュニケーション能力が高い人
 ・論理的に発言できる人
の2種類の人が目立ち始めた。
逆に、何か言ってるようで何も言ってないヒトは悪い意味で目立つ。あと、いままで雰囲気で同調してたりしたおじさんは、影響力が皆無に。

名指しで話を振ることや、どうでもいい冗談を言うことが大切。オンライン特有の空気感をつかむスキルを磨くためにも、日頃からzoomを目的なくても繋げるようにしている。
おじさんたちは、オフラインで集まったヒトでペチャクチャ喋り、オンライン側に伝わらない。オフラインとオンラインの温度差は課題。

[会計学者の人]


講義も研究も学内行政の仕事も全てオンラインに移行したが、特に、今のところ業務面での変化は感じていない。実は、オンラインでも十分できる内容だったことに気づいた。
教育面では、オンラインラーニングを初めて実施した。みんな積極的に授業に関わってくれている気がする。ただ、学生でよく喋る子の意見は捉えられるが、喋らない子は発信しないので、彼らがどのように今の教育環境をどのように思っているかの意思をどう汲みとるようにするかは課題だと思う。
学内行政に関する物理的な会議がなくなった。時間ができて嬉しい。実は、みんなで集まって決める必要がなかったことも多かったのではないか。これは他の業界とも同じだと思う。
研究関連では、国際会議がなくなってしまった。頻繁に出かけていた海外出張がなくなったのは残念であるが、世の流れとして学会もオンライン開催が今年の主流となっている。キーパーソンの話を聞くことはオンラインでも問題ない。特定の人とディスカッションしたりするのにはZoomミーティングなどでも問題ない。ただ、学会で不特定多数の方と出会い、お酒を酌み交わす中でできる関係によって研究や交流が深まるという機会が得られない。
基本的に、オンラインでも教育はできると大学や社会が気付いたのではないか。(海外はオンライン授業がかなり前から当たり前だったが、日本は今までできなかった。やらない言い訳をたくさん作っていた)そこは良かった。
学会にしろ、教室での教育にせよ、あえてFace to Faceでやる必要はあるのか?という疑問が起こり、これによって、実際に教室で会って勉強したり、研究することが、不必要であるという意見が今後出てきそうだ。今後のチャンスとしては、あえて人が会ってでも学びたいと思うことを開発していくことかもしれない。個人的には、非オンラインによるサービスの付加価値を高くする力が求められると思う。

【相互質問】


Q.都市部ではzoomが流行っているが、田舎では普及する?
A.完全に二極化する。やっている人はやるが、一切触らない人は一定数いる。その人たちに広めるのはほぼ不可能。役場内でも使わない人がいて、オフラインでやらざるを得ない。

Q.EC全般は伸びた?読書は伸びている?
A.読書に関しては、医学書・学習書はめちゃくちゃ伸びている。地方は120~130%伸びている。卸の冊数は変わらないが、開店している本屋さんの売り上げが上がっている。
電子書籍は130%。ECは150%。(理由は、書店に本がないため。)

Q.テクノロジーへの影響はどうある?
A.今までのテクノロジー企業の成功例、大企業とアライアンス組んでやりつつ、自社のプロダクトに投下する。
AR・VRの人はビジョン先行の人が多い。もともと大企業の人たちからのアライアンス需要は高かったが、起業家側が自社プロダクトに時間投下をしていた。コロナで大企業と協業しようという流れはある。
ただ大企業には伝わってないため、協会を通してアピールしているのが現状。

Q.国の仕事はどのくらいオンラインに?(海外の仕事含めて。)
A.今のところ国際会議も全てオンライン。集まっていれば良い系はオンラインになりそう、ただ泥臭いやりとりはあるので外交はオフラインでも残る。
2000人の学会もオンラインになった。学会には不特定多数の人と会えるってメリットもある。少し残念。どうぶつの森のようなオンラインで不特定の人と会える仕組みが欲しい(笑)

Q.オンラインの波にのれない人たちの割合は?
A.80~90%はのれないと思う。のれない人たちにどう参画してもらうか、は今後の課題。

Q.無作為複数の人の合意は取れる方法はある?
A.今のところない。(笑)世代の問題なら変わるが、どうなんだろう。意見を主張しない人の意見が聞けない。行政の仕事になると民の意見を汲み取らないといけないため、そこはオンラインの課題。

終わりに


本日も貴重な知見の共有をありがとうございました!時代の変化をキャッチアップする良い機会となりました。

次回は明日、5月17日(木)19:00~19:45 です。明日も引き続きnoteの更新をしていきます。

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