人生で初めて告白されたときの話

こんにちは。恋愛に同性異性の違いもなくなり、またひとつ多様性が生まれている今日この頃。みなさんいかがお過ごしでしょうか!最近暑いね!

僕の両親は「同性同士の恋愛なんて」と言います。「結婚しても子供が生まれる訳じゃないのに」みたいな。ただ考え方は人それぞれ。押し付けたり決めつけるのでなければよいと思います。だからその考え方は否定しない。

ただそういう親の台詞を聞いていると思い出すのが、僕にLINEで告白したあの子のことです。彼女は「男女どちらも好きになれる」人でした。

友情と思っていたら恋情だった話

僕らは部活が同じでよくペアで活動していました。よく二人でいるし、気がよく合うし、呼吸も揃うので周りから「熟年夫婦かよ!(笑)」と言われてました。はっはっは~そんなわけあるかーい!なんて笑い飛ばしていた僕。その数か月後のLINEでまさか告白されるなんて思ってもみませんでした。

「ちょっと話があるんだけど、良い?」

そんな一文で始まった彼女のLINEは、とても考えながら何度も何度も書きなおしたんだろうなという想像に容易いほど長く書き込まれていました。

なに?部活やめるのかな?と思ったけど最後の一文で僕は飛び上がりました。「付き合いたい」「わたしはあなたがすきなんです」と。

まず襲ってきた感情は「恐怖」でした。

同性だから、というのは関係なく。誰かに「好きだ」と言われ恋愛的な意味で「付き合いたい」と真っすぐ好意を向けられた経験がなかったことが原因だと思います。真剣に練られた文章。きっと本気で想っているとわかり、僕がそれにこれから応じなくてはいけないという緊張感が、どっと心臓に圧力をかけてきました。ましてやずっと友達だと思ってきた相手が、その一線を覚悟して踏み越えてまで伝えてくれた言葉です。重い。

でも僕は彼女のことを恋愛的な意味では好きと言えませんでした。彼女のことは好きだけど、友達としてです。

告白されたからって変わるわけじゃない。

僕は「ありがとう」という気持ちと「その気持ちにはこたえられない」「それは同性だからというわけじゃない」ということを書いて返信しました。

僕は人生初めて受けた告白をふりました。

彼女はただ「そっか」と言うと「でも諦めきれない。付き合わなくていいから、私があなたのこと好きだってことは知ってて」と言いました。

よくわからないまま「うん」と返した僕とその後の彼女は結局、疎遠になりました。結構端折りましたが、僕の初めて受けた告白の話でした。

ただそれだけの話なんですけど

人生初めて受けた告白が、同性の友達からだったって言うだけの話なんですけどね! 今時珍しくはない話。

それよりも告白されてまず「怖い!」ってなったことの方が、僕にとっては驚きでした。僕は誰かを好きになったり付き合いたいと思ったことがなかったので、恋愛に関しては無頓着でした。コイバナに混ざれない系女子。誰と誰が付き合ってるとか、別れたとか……興味が……なくてですね……(汗)。

でも告白されたらうれしいものだと思ってたんです。

何で恐怖が先に来るねん。

自分で自分が良くわかりませんでした。

でも怖かったことは確かです。

あれからもう結構経ちましたが思い返してみても不思議。でもきっと、告白してきた相手の「想い」のでかさにビビったんじゃないかな、なんて思います。「好きってなに?何その感情?でもこっちにはその気持ちに応えられるものないよ?」みたいな。まず恋愛というものに疎かったので、実際にその立場になるだけでパニックだったのかもしれない。でもこんな感情、理解されにくいだろうなと思いました。noteにつらつらと書きならべてみたけど、僕にもよくわかんないや! 

恋愛に興味のない人間だっていてもよいでしょう。愛の告白をうれしいと感じる人間がいれば嫌う人間も、怖がる人間もいるはず。感じ方は人それぞれで、考え方も同じ。押し付けたり決めつけなければ良いのです、多分。


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