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籠城はレモン&ローズマリーの香り

少し前、城ごもりした。

仕事には関係のない事柄についてじっくり考えたくて、ある日わたしは家族の前で宣言した。

「ママちょっと部屋にこもるから!」

6畳とコンパクトではあるものの、自室は誰にも邪魔されないわたしの城だ。そこに約2時間の籠城である。

おかげで集中できたけれど、なんとなく寂しさを感じた。そうだ、わたしの部屋には香りがない。娘たちを出産して以来、我が家には香りを発するものがなにもないのだ。

ということで、このあいだのお休みはショッピングモールへ。

雑貨店やインテリアショップをまわり、最終的に無印良品で消臭ミストと消臭エッセンシャルオイルを購入した。

ボトルにわたしの姿が写りこむので
ぼかしをかけています。

テスターをぎ比べ、レモン&ローズマリーブレンドの香りに決めた。消臭ミストは自室で、消臭エッセンシャルオイルはトイレで使っている。

アロマポットを買おうとしたけれど、まだ6歳の娘たちがいたずらしてはいかんと思い直し、アロマストーンを使うことにした。

アロマストーンってなんか癒されると感じるのは
わたしだけでしょうか。

こちらはネットで買ったもの。口コミの多さと価格、ナチュラルな見た目が決め手だった。

我が家のトイレは1.5畳と0.8畳のふたつあり、なぜかわたしたちは狭いほうをメインで使っている(たぶん動線の問題)。このアロマストーンはその0.8畳トイレで使用中だ。

実際に使ってみて、どちらも消臭効果がどれほどかはまだ実感できていない。でも、さわやかかつ押しつけがましくない甘さのある香りが持続する。かといって、香りが残りすぎることもない。

なんというか、全体的に「ちょうどいい」ルームフレグランスとして機能してくれている。

香りが個性的すぎたり、強すぎたりすると、その空間にいるのが苦痛になる。匂いというのは部屋からひそやかに這い出ていくものでもあるから、お客さまが不快に感じるかもしれない。

自分の部屋では軽やかな香りに包まれて、居心地よく過ごしたい。

それに、わたしはねくらなうえにメンタル強度が豆腐並みなので、ショッキングな出来事が起きるとトイレにこもって顔を覆ってしまうことがある。そんなとき、この香りなら優しく背中をさすってくれそうですらある。

自分の部屋にせよ、トイレにせよ、どうせひとところにこもるならいい香りに包まれたい。そういうわがままをお手頃価格で叶えてくれる無印良品は、やっぱり最高だなあと思う。

ビバ、香りのある生活。ビバ、籠城。

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