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「好き」なジャンルで執筆することで、やる気も文章のクオリティも上がった話

もうすぐ4歳の双子姉妹を育てながら、Webライターとして活動するちなみです。今回は私の仕事と「好き」の関係について書いてみたいと思います。

1. 「好きではないこと」と歩んできた会社員生活

「『好き』を仕事にする」。よく聞く言葉である。私は長らく会社員として「好きではないこと」を仕事にし、我ながらよくやってきたと思う。ときには精神的に崖っぷちを歩いている気がしたものだ。

2. 「書くのが好き」を活かしてライターに

娘たちを産んで2年後の2019年、ライターとしての仕事を開始。過去の職歴を活かして、ビジネス関係の記事を執筆するようになった。

これがとても楽しかった。もともと文章を書くのは好きだったし、自分が得意な分野の執筆だったからである。

やりがいもあった。編集者の方から「クオリティが高い」「手を入れる箇所がない」とお褒めの言葉をいただくたび、かつての会社員生活では味わったことのない嬉しさと高揚感に包まれた。この「評価される喜び」が次の仕事のモチベーションとなり、さらなる努力につながった。

おかげで、初めて仕事をいただいたクライアント様とのご縁は、2年経った今でも続いている。

3. 苦手なジャンルもあることに気づく

その後、他のクライアント様にもお声がけいただけ、多くのSEO記事を手がけた。書くことは好きだし睡眠不足もさほど苦にならなかった私だが、苦痛だったのは、まったく興味のない分野の記事制作だった。

もちろん、原稿料が発生するのだから、きちんとしたものに仕上げるし、それなりの評価もいただいた。しかし、この手の原稿が完成に至るまでのプロセスには、(私なりに)苦痛を伴うのが毎度のことだった。まずリサーチの段階で辛い。文章を頭に入れるのに一苦労。いわゆる「目が滑る」というやつである。滑る、滑る。

執筆作業そのものもなかなか大変。筆の進みが遅い。私の脳がわがままを言っていたのであろう。

4. 「好き」なジャンルだと「書く喜び」が倍増

そんなこんなで不得意分野のSEO記事もなんとかこなしていたときに、ふと思ったのである。「好きなことについても書いてみたいな」と。

タイミングよく、家づくり関連の仕事がいただけた。昨年マイホームを建てたばかりの私にとって、これが非常に楽しい仕事だった。リサーチもはかどるし、なにより執筆作業がスイスイ進む。うむ、楽しい。

この原稿を高く評価していただけ、現在もご依頼が継続しているのだからありがたい。「好き」と「お金」が両立している。幸せなことである。素晴らしい編集者の方々に恵まれているのも大きいと思う。打たれ弱い私のやる気が低下しないよう、いつもお褒めの言葉を添えてくださる。先日は「クオリティ、上がってますね!」とのお言葉まで。ああ、ありがたい。

かくして今、私はやる気じゅうぶん、楽しく執筆作業ができている。

5. 「好き」を仕事にするメリット ~私の場合~

ビジネスでは「ワタシ、褒められて伸びるタイプなんですぅ~」なんてのたまう人物は嫌われ、敬遠されるそうだが、これ、ある種の人にとっては譲れない真実なのである。たとえば私。褒められると、さらに評価に応えられる働きをしようと心に誓う。その結果、まあまあいい成果を挙げる。

とまあ、いろいろ書いてきたけれど、私の場合、

・文章を書くことが「好き」
・「好き」なジャンルの記事制作に携わっている
・褒められるのが「好き」
・他者とほどよく交流しつつ働くのが「好き」

と、仕事まわりに「好き」が散りばめられた状況にある。この状況が、さらに仕事のクオリティを上げ、やる気を高めてくれていることを実感している。

「好き」を仕事にすることのメリットはやはり、「好きこそものの上手なれ」を地で行けるところだ。仕事と芸事では多少事情が異なるだろうが、成長や上達のモチベーションが「好き」にあることは間違いなさそうである。

6. まとめ

好きではないことにも忍耐強く取り組んでこそ成長がある、という考え方もあると思うし、それもまた真実である。そうしたプロセスの果てに成功を掴んだ人も少なくないと思う。しかし、私には合わなかったみたい。「好きではないこと」に向き合いすぎて精神的に追い詰められるのでは、成功にはほど遠かろう。

もちろん、仕事なので苦手なことに取り組まないと前に進めないときもある。しかし、「好き」を大切に、楽しむスタンスを忘れずにやっていきたいなぁと思うのである。



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