書く日常に、幸せな選択肢を
少し前、使っているボールペンによって黒の濃さが違うことに気づいたので記録してみる。
手持ちボールペンを比較してみた
私はいま、4種類のボールペンを使い分けている。
インク色(黒)の深み、濃さ
それぞれに細さや濃さ、インク色の深さが違う。
上から、
カランダッシュ エクリドールビクトリアン
モンブラン マイスターシュテュック
パイロット カヴァリエ
トンボ鉛筆 モノグラフライト
で書いた字。
黒の濃さ、深さでは、パイロットがだんとつの1位。目に飛びこんでくる黒さで視認性がいい。
カランダッシュはやや浅い色合いで、いちばん薄い。
モンブランは中字、Mと呼ばれる芯の太さのものを使っている。見た目も中くらいの黒だ。一般的にボールペンといえばこれくらいの黒の濃さ・深さなのではないだろうか。品行方正なボールペン。
トンボ鉛筆のモノグラフは、黒の濃さは真ん中くらいか、やや濃いめ。細い字が書けるので重宝している。
書き心地
書き心地の違いを簡単に。私は筆圧強め、ペンの握り方がやや変な人間であることを書き添えます。
カランダッシュ エクリドールビクトリアン:ペン先の走りが軽く、さらさらと書ける。大きくペンを傾けて書くくせがある私だけれど、字がかすれない。
モンブラン マイスターシュテュック:書きはじめなど、ときどきかすれはするものの、安定感のある書き心地。ザ・ボールペンといった感じ。
パイロット カヴァリエ:こちらもなめらかなペン先の走りっぷり。たまにインクだまりができるが、私の筆記ぐせによるものかもしれない。
トンボ鉛筆:細いのにとにかくかすれることがない。ペン先もつぶれにくく、私でも安心して使える。細かい字を書く必要があるときは、これ一択である。
昨年(2023年)末に買ったカランダッシュのビクトリアンは六角形。鉛筆づくりから出発したブランドだけに、この形状がアイデンティティ化しているのだと思う(もちろん、丸いボールペンもある)。見た目がやや硬派になって、とても素敵。
ただ、角張っているので、長時間握って書いていると、ちょっと痛い。とくに私は筆圧が強いので、中指のサイドに凹みができる。
でも、書くことはときどき、痛い。なんだか象徴的な筆記具だと思っていて、痛みを我慢しながらノートに向き合う時間もわりと好きだ。
書くことを、日常に。書くものに、選択肢を
筆記具が好きなのは、書くことが好きだからだ。パソコンに向かってかちゃかちゃ記事制作に取り組むのも好きだし、頭のなかを整理するためにノートにあれやこれや書きつけるのも大好き。汚い字でバースデーカードを書いて、友人に贈るのも。
書くことをやめない、日常に「書く」をいつも置いておく。そうありたいと思う。
ほそぼそと書く私の日々に、いとしのボールペンたちが寄り添ってくれる。気分や目的に合ったものを選んで、使う。書く選択肢が揃っている最近を、なんだかいいなあ、と感じている。
選べるって、一つの幸せだ。気に入りのアイテムを少しずつ増やしていくことが、ときに幸せをつくってくれる。
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