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【セミナー開催報告】最新の人事トレンドを一緒に学ぶ - なぜ今“信頼“が注目されている!?

こんにちは。ColereのMJです!

今回は、Colereで開催した2回目のセミナー「最新の人事トレンドを一緒に学ぶ-なぜ今”信頼”が注目されている!?」の内容をお届けします。本セミナーは、サーベイの活用について、以下のような悩みを抱える人事担当者やコンサルティング企業の方に向けてのお話でした。


  • 選択肢が多すぎてどのサーベイを使えばいいか分からない

  • 結果が人事や経営陣にのみ開示されるのは意味がない

  • サーベイへの回答からフィードバックまでに時間がかかり過ぎている

  • 結果がメンバーに開示されても有効な改善アクションが行われるわけではない

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◆サーベイ活用の前提

セミナーは、「まずは自社がどのようなスタンス(型)をもって組織開発を進めようとしているのかを定めることが重要」ということからスタートしました。

そして、診断型組織開発(経営や人事を中心に理想とする組織を設定し、それに向かって組織開発を行うこと)と対話型組織開発(職場のメンバー間の対話を通して見出された理想の組織に向かって組織開発を行うこと)を主な対立軸として、組織開発の4つの型が提示されました。(上図参照)

その上で、それぞれの型に適したサーベイの要件(設問数・頻度・情報開示範囲など)が紹介されました。

実際に、100問以上のサーベイが現場まで開示されて活用しきれなかったり、逆に経営や人事が組織の課題を把握し打ち手を検討するには少なすぎる設問数となっていたりするといったケースが散見されるようです。

サーベイの活用を検討する際は、ぜひセミナーの中で提示されている枠組みを使って、自社で進めようとしている組織開発の型を確認し、それにあったサーベイを選ぶようにしてください。

◆何を測定すれば良いのか?〜エンゲージメント〜

次は、サーベイで測定するべきものは何か?ということに議論が移ります。

近年、エンゲージメントサーベイの利用が広がっていますが、いざ設問を見てみると満足度を問うものが多く、実際はロイヤルティを測っているということもあります。そこで、改めてロイヤルティとエンゲージメントの違いが整理されました。

そして、エンゲージメントの定義へと話は進んでいきます。

現在、ビジネス界で活用が進んでいるのは「従業員エンゲージメント」ですが、実はアカデミアでは「ワーク・エンゲージメント」をベースにした研究が数多くなされています。前者が個人と組織の結びつきであるのに対して、後者は個人と仕事の結びつきとなっており、計測している内容には違いが存在します。

また、ワーク・エンゲージメントの計測手法である「JD-Rモデル」が紹介されました。JD-Rモデルでは、ワーク・エンゲージメントの高低を決める促進要因と阻害要因、そしてワーク・エンゲージメントによって生み出されるアウトカムが定義されています。

Colereとしては、先行要因が決まっているため、何をしたらワーク・エンゲージメントを高められるかが分かりやすいという点と、100を超える学術研究がなされていてモデルとしての信頼性が高いという点から、チェンジエージェント型の組織開発を進める際にはJD-Rモデルをベースとしたサーベイの活用をお勧めをしています。

◆何を測定すれば良いのか?〜信頼〜
次は、セミナーの中核テーマである「信頼」についてです。

まずは社会心理学における信頼の定義から、信頼という概念の構造や要点が解説されました。さらに、経営学における信頼と他の概念の整理が紹介され、信頼を形成する要因と、信頼によって生み出される効果が整理されました。(下図参照)

加えて、先ほど紹介されたJD-Rモデルと信頼の関係性に関する仮説も紹介され、信頼という概念の多面的な理解が紹介されました。

一般的な通念として、また、感覚的にも、職場に信頼関係があることで、メンバー間の助け合いや高め合いなどのポジティブな行動が起きていくことが想像できます。

しかし、信頼を測定するためのサーベイはほとんど提供されていません。

◆Colereが開発したサーベイ "seen" とは?
「信頼で結ばれた組織を創る」ことをミッションにしているColereでは、職場の信頼を高めることは、高い組織成果を生み出すことはもちろん、そこで働く一人ひとりの人生を豊かにすることに繋がると考えています。そんな職場が増えて欲しいという願いを込めて、職場の信頼を測るサーベイ「seen」を開発しました。

seenは、冒頭に紹介された組織開発の4つ型の中では「自律分散型」の組織開発のためのサーベイです。

経営学における信頼の概念整理を元に初期の設問を設計し、複数の企業様にご協力を頂くことで、1,000を超えるサンプルデータを集めて統計解析を行いました。可能な限り設問数を絞り、分かりやすい設問となるように、分析の過程で文言を磨き込んでいきました。その結果、全15問で職場の信頼の状態を測ることができるサーベイが生まれました。

seenは「はかる」ことを通じて、職場の強みや改善点が「わかる」ことを支援します。さらに、サーベイの結果に基づいて各職場単位で提供されるアクションアドバイスシートを通して、より良い職場を目指して「うごく」ことまでをサポートします。

seenのローンチは10月中旬、もうまもなくを予定しており、現在は先行してβ版のお申し込みも受け付けています。最小4名のチームから「はかる」ことができるので、社員の皆さんが職場の当事者として、自分達の職場をより良いものにしていく組織開発にぜひお役立てください。

サーベイの活用を検討されている人事担当者の方はもちろんのこと、クライアントからどのように組織開発を進めるべきか相談を受ける人事コンサルティングの方にもご提供が可能です。ぜひ、お気軽にご連絡ください。

以上、セミナーの内容を抜粋してお届けしました。

そして、10/31にも無料のセミナー開催が決定しました。
次回のテーマは「人的資本経営を加速させるー次世代リーダー創出に向けた人材投資とは」。多くの関心が寄せられる次世代リーダーの育成について、中村からお話しさせていただきます。

<イベント概要>
・タイトル:人的資本経営を加速させる
・開催日時:2022年10月31日(月)12:00〜13:00
・参加費:無料
・視聴方法:Zoomでのオンライン配信

▼お申し込みはこちら▼

みなさまのご参加をお待ちしております。

また、これまでのセミナーの詳細をご覧になりたい方は、以下より動画をご覧ください。

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・第1回の見逃し配信

・第2回の見逃し配信(今回の内容はこちら)


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