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自閉症の方が漢方薬で変わった⁈

自閉症スペクトラムのご症状は多岐にわたりますので、どなたにでも当てはまる訳でなく、専門的な治療ではないことを前提に、漢方相談での実例をご紹介いたします。

20代前半の方の男性

初対面の印象は、緊張感が強く、一つのことへのこだわりが強いご様子でした。

自閉症スペクトラムの方は、脳に強い緊張がある場合が多く、その緊張は漢方薬で緩めることができます。

その方の場合、漢方薬で脳の緊張を緩め、脳の過熱対策(緊張時に起こりやすい)をしつつ、セロトニン(リラックスのホルモン)の意識して腸のケアを続けました。

徐々に初診の訴えは気にならない程度まで解消し、精神的にゆとりができたせいか、ご相談時には体調だけでなく、ご自身の行動や考えを振り返るようなお話が増えていきました。

自閉症スペクトラムの方は、Aという選択肢を選ぶと、頑なにAにこだわられる傾向が多いのですが、この方は徐々にAもいいけれど、BやCでも構わないという許容幅が出てきたことと、まくしたてるような話し方が、ゆっくりとご自身の考えを確認しながら話せるような変化が出てきました。

この方の場合、お薬を飲めるという点が非常に大きかったのですが、向上心が強い方でしたので、緊張を緩和することで脳のメモリに隙間ができ、成長が促されたような感覚があります。

全ての方がこのようにうまくいくとは限りませんが、漢方薬をお飲みになれるようでしたら、お試しになる価値はあると思います。

この方は春から就職です。
この変化は楽しく、素晴らしい人生に繋がっていくと思います。

#漢方薬剤師のnote #自閉症スペクトラム #漢方治療

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