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夫婦だけど、旅は現地集合で

以前読んだ、「ソロ活動」の記事がとても素敵で共感しまくりだった。パートナーとの関係性をより豊かなものにするために、一人での時間を大切にするという内容。

例えば、妻も私も映画が好きで、映画館に一緒に行くことも多いんですが、二人の観たいものが割れた時は、映画館までは一緒に行きますが、敢えて別の映画を観るというのをやります。
私の中では、これを「ソロ活動」と言っています。

パートナーとの関係を長続きさせるソロ活動


何を隠そう、これ、うちもやるんです。
そしてうち以外にもやるご夫婦がいるとは!
一緒に映画館まで行って、一緒にポップコーンを買って、「じゃ、後ほど」と言い残して別々の劇場に入り、各々観たい映画を観る。
劇場を出た後、お互いに余韻に浸りながら、「この映画のこんなところがよかった」と力説するのが楽しい。

ところで、我が家では、旅行においても「ソロ活動」を重視している。具体的には、現地集合・現地解散スタイルを取り入れている。


現地集合

5年前程前だろうか、元々一緒に行く計画をしていた九州旅行で、直前に仕事が入り、私が泣く泣く休みをずらしたのが発端。夫は予定通りの日に現地入りして、私が翌日仕事終わりに後から追いかける形で、たしか熊本で現地集合することとなった。
羽田からの最終便の飛行機と、空港発のリムジンバスを乗り継ぎ、夜10時過ぎに人里離れたバスセンターで落ち合ったときは、「本当に会えた!」という安堵と達成感があった。

やむを得ない事情で始まったわけであるが、これが結構いい。

別々に住んでいた頃は、「待ち合わせ」が当たり前だったが、同じ家に住み始めると、「待ち合わせ」をする頻度がぐっと減る。
現地集合だと、「◯時に着くよ」「◯◯の前にいるね」という連絡を取り合うので、「そろそろ着いたかな」「あの辺で待ってるのかな」と、付き合っていた頃のワクワク感を少しだけ思い出させてくれる。

こんな爽やかではない


現地解散

現地集合の旅が板についてきて数年。鹿児島旅行から大阪に帰る際、現地解散を初めて取り入れてみた。私は飛行機、夫は特急と新幹線。天文館前で「じゃ、今日の夜、大阪で会おうね~」と別れ、それぞれ鹿児島空港と鹿児島中央駅に向かった。

言わずもがな私の方が早く帰宅したので、先に荷ほどきをして、持ち帰った服を洗濯したり、夕飯の準備をしたり。旅行から帰ると疲れて「何もしたくない・・・」ということになりがちだが、家の中が片付いた状態で夫を出迎えることができた。土日休みを活用して旅行をすることが多い、共働き夫婦の私たちにとっては、これもなかなか合っている。


なぜ、現地集合/現地解散を取り入れるのか

夫は乗り物全般が好きなので、時間がかかったとしても好きなルートで、乗りたい交通機関を手配する。(ときどき信じられないような遠回りなルートでひとり旅をしている)彼にとっての旅は、行き帰りの道中も含まれているのだ。

一方、私はとっての旅はあくまで目的地で楽しむものなので、よほどの理由がない限り、往復の道中にはできるだけ時間をかけたくない。仕事や家事を思う存分やったうえで、サクッと現地入りして楽しみ、サクッと帰ってきたい。

互いの価値観を尊重した結果生まれたのが、現地集合・現地解散スタイル。今では2回に1回くらいの頻度で取り入れている。
この話をすると、大抵の反応は驚かれるか呆れられるの二択。夫婦の7割が共働きと言われている今の時代、結構アリだと思うのだけれど。


そんな夫と、久しぶりに現地集合も現地解散もしない(今のところ)旅行に行ってくる。一緒に行くからとて、道中に特にこれといった話題はないけれど、会話がなくても気にせずいられるのは、きっと、隣に座っているのが夫だから。

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