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"働きもの"な日本人。ドイツ人と考える理想の働き方#11

こんにちは。岡田真奈です。2023年度日独勤労青年交流事業の参加者で、このプログラムの良さを知ってもらえるように体験をシェアしています。

さて、先週の水曜日からドイツ団が来日しています。11/18,19には代々木のオリンピックセンターで日本団と合同の合宿セミナーが開催され、私も参加してきました。ベルリンで別れてから約3ヶ月ぶりの再会。全員初めて日本を訪れたようで、東京観光をさっそく満喫していましたよ。お酒が大好きなドイツ人ならではと言えますが、毎晩のように飲み歩いていました。(時差ボケはないのかな?と思いつつ。)

今回の記事では、自分自身の働き方にも変化をもたらしてくれた、ドイツ団員12名とのディスカッションについてシェアしたいと思います。プライベートの時間を大切にするドイツの考えに触れて、仕事中心の生活を送っていた私は反省を。

ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

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ディスカッションのテーマについて

ベルリン合宿での一枚
〜日本団でおしゃべり中〜

ディスカッションは日独勤労青年交流事業のテーマにもなっている、「ワークライフバランス」「キャリア形成」「技能継承」の3つについて行いました。特に白熱したのはワークライフバランスでした

ディスカッションはベルリン滞在中にたっぷり行いましたが、先週の東京合宿でも実施されました。それぞれの企業が抱える問題や自分自身の不満など、ぶっちゃけ話が多くて面白かったです。国籍・文化、業界・職種さまざまに色んな考えが集まっていたので、普段の生活では得られない発見が沢山ありました。

ドイツ人から学んだ”自分らしく”働くためのヒント

ベルリン合宿での一枚📷
ワークライフバランスの理想と
それを叶えるために必要なことを書き出しました。

1:上司や同僚に自分の希望を伝える

キャリアイメージやライフプランを共有することは結果として、ワークライフバランスを整えることにつながると気づきが得られました。
ディスカッションの中でも思いましたが、人によって働き方の希望はさまざまです。「プライベートを優先させたい」「仕事とプライベートどちらもバランス良く」「将来的に経営にまわりたいと思っている」など、色んな考えをそれぞれ持っています。日本の場合は特に、コンプライアンスの問題で上司からは聞きづらい面があるよう。より自分の希望に沿った働き方を叶えるために、面談や雑談の中で積極的に伝えていきたいと私は思いました。

2:職務内容を明確化させる

ドイツでは契約時に雇用主と交渉した上で、ジョブディスクリプションを作成しているそうです。業務内容が変更になった場合には契約内容を見直し、見合った対価になるように面談の機会を設けて交渉していると話していました。担当業務が明確になると、チーム全員の状況も把握しやすくなるので、効率化も図れそうです。

日本はどうでしょう?私の場合、総合職採用でマーケティング部門に配属されてから丸2年以上経ちましたが、今の職務内容を明確に記したものは1枚もありません。給与は一向に上がりませんが、業務は増えていくばかり。見合っているかと言われると首を傾げてしまう状況。次の面談で相談できたらな…と思っています。(伝える勇気が欲しい!)

3:業務の進捗状況を日頃から共有する

ディスカッションの中で「仕事の進捗を同僚に共有しているか?」と質問をしました。”その人がいないと回らない状況”を打破したいと、常々思っていたためです。ドイツ団員の数名が回答してくれて、全員「共有している」と話してくれました。休暇代理を立てていて、休暇の際には決まった人が自分の代わりを担ってくれるそうです。必要に応じて進捗報告をするだけで良く、マニュアルなんて必要ないと。社有携帯やパソコンをバカンス先に持っていくなんてことは一切しないと話していました。

スキルの問題はありますが、担当業務については日頃から同僚に進捗を共有していれば、もしもの場合も安心です。私がこの日独勤労青年交流事業のプログラムに参加するにあたっては2週間お休みを取る必要があったため、マニュアルを作成して数名に一からレクチャーを行いました。休暇を取るために残業をして、出発前はワークライフバランスが崩れまくりでした。休みやすい環境を整えるために、業務の進行方法を見直す必要があると発見がありました。

4:職場の信頼関係を築く

1〜3につながりますが、自分にとってより良い環境を整えるためには、職場内のコミュニケーションを活発化させる必要があると気づくことができました。

困った時に何でも相談し合える信頼関係を築くために、チームイベントや交流会を定期的に開催しているとドイツ団員の複数人が共有してくれました。思えば、私の会社では飲み会もほとんど無ければ、公式の交流会もコロナで中止になっていました。職場内の良い雰囲気づくりは働きやすさにつながるため、距離感を探りながらも密にコミュニケーションを図り、関係を築いていきたいと思いました。

参加後のアクションについて(働き方の変化)

東京合宿での集合写真📷
みんな変わらず、会えて嬉しかった〜!

ドイツから帰国後、私は自分の働き方を見直しました。まず意識的に変えたのは「定時退社」をすること。プライベートの時間をもう少し大切にしたいと思いました。年近い同僚は遅くまで残業していることが多く、定時で帰る人は大体1〜2人でした。帰りづらい雰囲気が社内にあったのは事実。さらに現実問題として、残業代を当てにしないと給与が低く、残りたいと思う気持ちもありました。定時で帰るようになって変わったのは、ME TIMEが増えたこと。1日数十分でも好きな漫画やドラマを見る時間が確保できるようになり、生活に楽しみが増えました。給料は以前と比較すると減っていますが、プライベートの充実は残業代より価値があると気づくことができました。そして嬉しい変化もあり、私が勇気を出して定時退社するようになってから周囲も帰りやすくなったのか早く帰宅する人が増えました。行動を起こすことは大切ですね。

そしてもう一つ変えたのは、「業務進捗の共有」です。いつ自分が休んでも大丈夫なように担当業務をシートに一覧化し、進捗状況を都度反映するようにしました。チームに共有したことにより、以前より休みやすくなったと感じています。

将来的な希望についてはまだ探っているところなので、プランが見えてきたら積極的に上司・同僚に伝えていくつもりです。自分の行動一つで働きやすい職場環境に一歩近づけると気づき、これからも意識的に行動していきたいと思いました。

次回の更新について

東京合宿は先週無事に終わり。
オリンピックセンターは銀杏並木がとても綺麗。

最後までご覧いただきありがとうございました。つい盛り沢山な内容になってしまいました!

ベルリン合宿では自分の今の働き方を見つめ直し、帰国後は学びを行動に移す。3ヶ月後の東京合宿では振り返りを行いつつ、将来について考えることができました。とても貴重で良い時間。このプログラムに参加しなかったら、気づかなかったことが沢山あったように思います。

次回は12月3日(日)更新予定。またページを開いてもらえると嬉しいです。

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