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私の体験談を読んでくださる皆様へ。知っていて欲しいこと。

こんにちは。コハルです。
本日は私の記事を読んでくださる皆様へ、意図をお伝えしたいと思います。

私が投稿する記事は大きく分けて2種類
・自分の過去や経験を踏まえた体験談
・活用した制度や知識のシェア

今回は体験談記事に関する内容となっています。

私が扱っている内容は、不登校や休職・トラウマなどで、記事の内容が良い影響・悪い影響のどちらにも作用する可能性があります。なので、よりよく活用していただく為にこの記事を書いてみました。

・当事者の方
・当事者の家族の方
・支援者の方
3つのカテゴリーに分け、プラスの側面(目的)とマイナスの側面(注意点)を書いていこうと思います。


① 当事者の方へ

○プラスの側面(目的)
「自分と同じような体験をした人がいたんだ」と知ること。
それが、安心感や不安の軽減に繋がったとすれば、私としては嬉しい限りです。

私自身、別室登校の時は自分だけが苦しい闇の中にいる感覚がありました。
スクールカウンセラーと一緒に地域若者サポートステーションに行くと、他にも同年代の利用者がいて、「自分以外にもいるんだ」「いろんな生き方があるんだ」と思えました。

また、私が試してみたセルフコントロールの方法や、不登校・休職中に得られた支援の方法など、記事を通して選択肢が増えることで、その方にあった支援方法やアプローチが見つかれば良いなと思います。

●マイナスの側面(注意点)
知って欲しいのが「再体験」というキーワード。
今回はこの書籍を参考にしました
『トラウマのことがわかる本 生きづらさを軽くするためにできること』

再体験はトラウマ症状の一つであり、トラウマ体験時に受けた感覚が、そのまま蘇る現象です。通常の記憶とトラウマ体験の記憶は性質が異なります。

【通常の記憶】
通常の記憶は整理されていく。
出来事の記憶は時間が経つうちに薄らぎ、過去のこととして整理され、不必要なものは忘れられていきます。

【トラウマ体験の記憶】
時間が経っても薄らぐことはなく、放っておけば鮮明なまま。蘇るたびに、まるでその場にいるような苦痛を伴います。

トラウマのことがわかる本を参考に作成


トラウマ体験の記憶が次の3つを引き起こすことも。
【侵入症状】
意図した訳ではないが、トラウマ体験のことが急に思い出される症状。自分の意思を無視して頭の中に入り込んでくるような感覚がある。

【フラッシュバック】
侵入症状が激しい形で現れたもの。突然、過去のトラウマ体験が今まさに起きているかのように感じられ、現実感を失ってしまう。その時見えていたものが見え、聞こえていたことが聞こえ、触れていたものに触れたように感じる。

【悪夢】
当時の体験が夢の中で再現される。

トラウマ体験時の記憶は冷凍保存された状態で残ります。ふとしたはずみに解凍が始まると、再体験症状に見舞われてしまいます。

つまり、私が語った体験談が引き金(トリガー)になり再体験を引き起こす可能性があるということです。なのでプラスの側面がある一方でマイナスの側面があることを知っていて欲しいと思いました。

②当事者のご家族の方へ

○プラスの側面(目的)
私の体験談を通して、「こんな感じ方や捉え方をする場合もあるんだな」と参考になれば幸いです。どうしても当事者にしか分からない感覚はあると思います。想像がしづらいかもしれません。特に本人が語ろうとしない場合には、理解するまでに時間を要すると思います。一つの例として参考にしてもらえると嬉しいです。

また、支援内容や制度・サービス利用も記事にしますので、選択肢が増えて、当事者の方の支援に役立てていただければと思います。

●マイナスの側面(注意点)
私が体験したことと、あなたのご家族(当事者)が体験していることは違います。
元々の性格や置かれている環境・状況、今現れている症状によっても体験の仕方は違ってきます。
つまり、“同じアプローチ方法が有効かは分からない”ということです。私が記載している内容は「正解」ではなく、「あくまで一つの方法」であるということをご理解ください。

③支援者の方へ

○プラスの側面(目的)
知識として触れていても、自分自身の体験とかけ離れている場合には理解するまでに時間を要すると思います。体験談記事が、当事者の内面を理解するきっかけになれば嬉しいです。

●マイナスの側面(注意点)
あくまで一つの方法や個人の体験です。
なので、一般化しないようにお願いします。

さいごに。

ここまで3つのカテゴリーに分けて説明してきました。
情報を提供する以上は、読者の方に損をして頂きたくないと考えています。
特に【当事者の方へ】で扱った再体験に関しては、私自身も現れる症状であり、苦しいと知っているからこそ、私の記事を読んだ方にマイナスの影響を与えたくないと強く思います。

読者の皆様には目的と注意点を理解した上で、活用していただきたいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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