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【なぜ負けた?】CSファイナル ジャイアンツの戦いを振り返る

こんにちは、たねです。

さて本日もCSファイナルステージの振り返り。
※ヤクルトの振り返りはこちら⬇️

私の勝手なイメージだけど、
ヤクルトが一枚岩なら、巨人は砂の城
そんな風に感じたファイナルだった。

1stステージを勝ち上がった巨人を見て、これは攻略難しいかもなと思っていた。しかしぶつかってみれば、存外脆かったというのが正直な感想です。

第2弾は、巨人はなぜ勝てなかったのか?について考えてみたいと思います。
まずは大きな3つの敗因から。

①4番・岡本和真の不在

巨人にとって最大の誤算は、間違いなく岡本和真の故障だ。岡本はシーズン終盤調子を落としており、実際出場して結果を残せたかは分からない。それでも4番に岡本が居る/居ないでは、味方の安心感も相手へのプレッシャーも全く違う。結果云々じゃない。彼は巨人の主柱。存在感そのものが別格なのだ。

岡本不在の影響を挙げると

打順変更による弊害
打線の迫力・一発の怖さがない
不慣れなポジションによる守備の乱れ

大きくこの3つかな?と思う。

打撃・守備ともに岡本和真の存在はあまりに大きい。巨人にとっても、相手にとっても。

②シーズン中から抱えていた問題

今季の巨人はとにかく故障者が多く、シーズン通してベストメンバーで戦える機会が、極端に少なかったように思う。加えてFA・トレード・外国人といった新戦力も期待した活躍が出来なかった。

うまくやりくりしながら、リーグ3位で終えられたことは、素直に健闘を讃えたいが、その分コアで戦ってきた選手にかかる負担や疲労は大きかったはず。

一方、離脱者を出さない高津監督のマネジメント能力で、戦力を落とさず戦い抜き、新戦力という上積みもあったヤクルト。その差がこの短期決戦でも出た。

具体的には

助っ人・下位打線・代打の戦力不足
中5日ローテによる先発の疲労
マシンガン継投によるブルペンの消耗

などが考えられるかな?と。

③勝負を分けた采配

阪神戦では光った原監督の采配も、ファイナルに入ってからは鳴りを潜めた。動ける場面で動かない、逆に動いて失敗する場面もあった。采配がいつも上手くいく訳ではないが、このファイナルでは采配が裏目に出て、大きな失点に繋がる場面が目立った。

先発ローテはあれで良かったのか?
第2戦:西浦申告敬遠と菅野の続投
第3戦:メルセデス降板と継投策

というところは、疑問視する声が大きいかな?と思う。

ここからは私が個人的に気になった点を詳しく見ていく。

◆菅野への信頼、メルセデスへの疑心

やはり首を傾げたのは、第2戦6回裏、ピンチの場面での原監督の采配。

【満塁策を取ったことについて】
-「流れが我が軍になかなか来ないところで『ここはこっちが動くから』と。動いて、そして相手を動かしていく」
【代打・川端との勝負について】
-「もちろん、それは。でも、智之だから。そこで恐れるのはまずないことでね」

原監督の脳内シミュレーションではバッチリだったかもしれないが、シーズン終了後の疲れがある中、まして中4日で100球以上投げて来た菅野に、ヒットもダメ、四球もダメという状況で、川端と勝負させるのは酷だった。いかに菅野といえど。

結局川端を押し出しで歩かせ追加点を許した後、さらに菅野続投でこの回4失点。原監督の菅野への信頼が裏目。闇雲に傷口を広げただけだった。
あの坂本と菅野の不適な笑みは何を意味していたのか…?違和感の拭えない采配だったと思う。

一方で、3戦目。ヤクルト打線を6回1安打無失点に抑えて来たメルセデスに対しては、球数80球と余力があったにも関わらず、チャンスでもない場面で代打を送る。そしてその裏、後続が捕まりヤクルトに逆転を許した。

五輪疲れもある中、変則ローテに対応できず、シーズン終盤勝ち星のつかなかったメルセデス。ヤクルトとの相性が悪かったのは確か。

しかしこの日は素晴らしいピッチングだっただけに、中継ぎに不安のあるチーム状況を考えても、あそこで替える必要はなかったように思う。原監督の中では、シーズン終盤の打ちこまれるイメージが消えなかったのかもしれない。

その日のコンディションや試合の流れより、過去の実績や脳内イメージに縛られてしまった、原監督らしくない2つの采配だったように思う。

◆出塁出来ない先頭バッターと繋がらない打線

前回の振り返りでも話したが、この3試合、巨人はヒットの数ではヤクルトと同じ15本。しかし得点は2点どまり。

これはヤクルトの先発が、いずれもストレートに力のある投手だったことも大きい。得点源として期待された丸が、速球に弱いのは周知の事実だし、ウィーラーも奥川&高橋クラスの直球にどうしても力負けしていた。

長打が出ない以上細かく繋いでいくしかない。しかし肝心の先頭バッターを出すことが出来なかった。この3試合で、各イニング先頭打者の出塁は、ヤクルトが12に対し巨人は半分の6。

1番バッターで比較するとその差は歴然。ヤクルト塩見が10打席で4安打4打点とクラッチヒッターぶりを見せつけたのに対し、巨人松原はシーズン中からは考えられない程の三振の山。打席での内容も悪く、結局無安打に終わった。

阪神戦での松原は8打数3安打と当たっていたし、ウィーラーや丸などが犠打を決め、確実に1点を取りにいく原采配が光ったが、ファイナルでは犠打も0に終わる。

坂本は打撃でも守備でも精細を欠いた。もちろん疲労もあったろうし、自身も不調を抱えていた。責任感の強い選手ゆえに、岡本の分まで自分が結果を出さなければと、焦っていたのかもしれない。ポジティブで逆境に強い坂本らしからぬ姿に見えた。

今シーズンの巨人は、一発攻勢で点を取って来た。チームとして束になって攻撃するというよりは、選手個人の能力に頼った戦い方という印象がある。このCSでも同様。先発投手をチームとしてどう攻略するか?といった工夫は見られず、結局は選手頼み。

大黒柱の岡本が居ない、穴を埋めるはずの坂本→丸佳浩→ウィーラーも打てない繋がらないとなれば、チーム全体で何か策を講じるべきだった。しかし、そういった場面は最後まで見られなかった。

一方のヤクルトは、シーズン通りの野球を展開した。ヒットで出たランナーは犠打や進塁打で確実に進める。チャンスの場面では狙い球を絞ってコンパクトに打つ。凡打でも全力疾走で相手のミスを誘う。

この差がそのまま、ヤクルトとの得点差につながり、勝敗を分けたのではないかと思う。


ちなみに、ファイナルは3戦で終了となったけど、4戦目の予告先発見た時は、衝撃だった⚡️

えっ⁉️
高木京介だと❓❓

こんなギャンブル(←口が滑りました、高木すまんな)しないとダメなほど、先発居ないんか?と正直驚いたよね😅

まぁそれだけ原監督も追い詰められてたってことでしょうか…しかしなんだかなぁ💦

私はヤクルトファンで、いわばアンチ巨人で、今回のファイナルの結果は"してやったり"な訳です。

でも、ちょっと矛盾するかもしれないけど、巨人には強くあって欲しいと望んでしまうのです。巨人が強いからこそ、セ・リーグは盛り上がるし、倒しがいがある‼️

巨人という壁が高ければ高いほど、乗り越えた時のカタルシスにアンチ巨人は酔いしれるのです…。

来季から3年契約での続投が決まった原監督。
新体制となってどんなチームを作り上げるのか?
ワンマンだイエスマン内閣だと言われてるけど、勝てば官軍負ければ賊軍。私は好きではないだけで、ようは結果が全て。ファンが納得する強いチームを作り上げてくれることを期待します。
そして東京ダービー盛り上がろうぜ‼️

余談だけど、オフェンスコーチだのディフェンスコーチだの仰々しい冠付けたからには、しっかり作戦立ててね?来季はさ(笑)

ここまでのお付き合いありがとうございました。
それでは、また👋

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