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読むこと

今は病気で集中力が著しく落ちてしまったので、本を読むことができなくなってしまいました。
でも子どもの頃からずっと、本は読んでいました。小学3年生や4年生の頃は学校の図書室で本を借りて『飛ぶ教室』や『ハックルベリー・フィンの冒険』など、子どもが楽しめる本をたくさん読んでいました。
初めて長編を読んだのは5年生のとき。『三国志演義』でした。おもしろくて、次に読んだのは『水滸伝』でした。
それから世界中の物語を読むようになっていきました。

中学生の頃好きだったのは『ジェイン・エア』でした。そして氷室冴子さんの生み出す物語を片っ端から読んでいました。氷室冴子先生の本は大人になっても読ませてもらっていました。
そして太宰治を知りました。一冊目は『正義と微笑』でした。そのときは太宰治という名前を記憶していなくて、後々何冊も読んでから、「アレ書いたの太宰だったんだ…」と気付きました。

高校生になってからは、部活もあって本を読む時間は少なくなりましたが、それでも読むことは続いていました。
高校時代の2トップは、フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』と、モーリアックの『テレーズ・デスケルー』、その続きの『夜の終り』でした。
どちらも大変おもしろくて、何度読み返しても胸打たれました。今でも大好きな作品です。
また、サリンジャーにも一時期ハマっていました。

短大の一年生の頃に村上春樹さんの本に出逢いました。確か初めて買ったのは『パン屋再襲撃』という短編集でした。ぱらぱらとページをめくって、「なんか良さそう、合いそう」と感じて購入しました。文庫版です。
当時は村上春樹さんがどういう作家さんなのか全く知りませんでした。賞も評判もどうでもいいことでした。
後日、たまたま次に手に取った文庫本が『風の歌を聴け』でした。春樹さんとは気付かずに購入しました。そして、『1973年のピンボール』を読んで、「あれ?この双子、あの双子じゃない?」と気付き、そこで『村上春樹』を認識しました。
続いて『羊をめぐる冒険』を読み、私は春樹さんの世界にどんどん引き込まれていきました。
春樹さんは小説も面白いけど、エッセイもとても楽しくて大好きです。

同時期によく読んでいたのは、椎名誠さんでした。『昭和軽薄体』などと評されましたが、とても繊細で奥深い表現力のある作家さんです。
怪しい探検隊シリーズで大笑いして(東ケト会最高)、私小説が心に沁みました。
『哀愁の町に霧が降るのだ』、『新橋烏森口青春編』、『岳物語』からの『菜の花物語』、椎名さんとつながる人々のたくさんの物語を読ませていただきました。椎名誠さん、大好きです。
春樹さん、椎名さん共に、大人になってからも読み続けていました。
ある時、春樹さん翻訳の『グレート・ギャツビー』を見つけたときは即購入して、丁寧にページを繰りました。
書き出しの一文を読んだ瞬間、その美しさと柔らかさに、春樹さんの想いが込められているのを感じ、涙が溢れました。

まだ元気に働けている頃に、西加奈子さんの『サラバ!』、宮下奈都さんの『鋼と羊の森』を読みました。書店で少し立ち読みして、購入しました。『サラバ!』に背中を押してもらい、『鋼と羊の森』で胸が温められました。
今でも大好きな作品で、大切に本棚に保管しています。

また本を読みたいです。読めるようになりたいな。

今日はこの辺で。
また明日。おやすみなさい。

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