
【小学校・中学校・特別支援】「おと」の学習音楽授業ネタ(音楽鑑賞の準備に)
2022.6.22アップデート!スライドに「長調と短調を当てるクイズ」の動画を挿入しました
このnoteは、
小学校・中学校・特別支援学校の音楽授業のネタになります。
音楽の「おと」
と題して、
○音って何なの?
○音の高い低い・大きい小さい
○鍵盤を学ぼう(音名・♯と♭)
○音階とメロディってちがうの?
○和音と調(キー)
これらのことをざっくり学べるようにした教材です。
この題材はもともと特別支援学校の授業として、鑑賞の授業のレディネス(準備)用に考えたもの。
特別支援学校で教えていた時、
●「音が高いか低いか」を質問しているのに、「大きい小さい」で答えたり、
●「メロディ」のことを「音階」と言ったり、
●どういうものが「和音」というのかそもそも理解していなかったり、
という場面を多く見ました。
授業で白鍵だけ使って鍵盤の実習してて、「高い音の方だよ」と音の間違いを訂正したら、黒鍵の方を弾いた生徒。
— コギト🎸ハイパー非常勤を目指す常勤教師 (@COGITOmusic) August 10, 2020
確かに。 pic.twitter.com/lhZk3NchfN
↑「高い音」って言ったら、「物理的に高い位置」にある黒鍵を弾いた生徒がいました。
この状態で例えば鑑賞の授業をしたとして、
いくら先生が詳しく
「この和音が…」
とか
「ここは高い音で…」
と説明したとしても、
いったいどのくらい言っていることが理解できているんだろう?
と感じ、
鑑賞の授業の前に、
「音楽で使われる用語」について簡単に理解しておくことが必須
と思ったんです。
これは特別支援学校に限ったことではなく、
普通小学・中学生でも
音階とメロディの違いや、
和音や調の意味の理解は
あいまいなところがあるのではないでしょうか。
私は特別支援学校で教えていた頃は年度の始めは必ずこの授業を行っていて、
定着の意味で、学年が上がっても毎年同じ内容を復習していました。
小学校や中学校でも、しっかり音楽の基礎知識を理解できているか確認する目的でこの教材で授業をすることがあります。
いわば、
こちらの説明をしっかりりかいさせるための、
音楽の授業のための共通言語作りの授業
と言ってもよいかもしれません。
私の授業にとっては基礎の基礎、きほんのきほんです。
年度の始めの授業に、
鑑賞の授業をする前に、
是非ご活用ください!
このnoteの中身は以下です。
○「音楽の『おと』」学習プリント(書き込み式)
○「音楽の『おと』」スライド(音源入り)
なるべく平易な言葉で、
かつ、
誤解のないように配慮して作成しています。
また、理解することに困難さがある特別支援学校・学級の生徒さんでも理解しやすいように、直感的に理解しやすい視覚的なスライドに工夫しています。
また、音源もついているので、楽器がない教室でも実際の音で理解ができるようになっていて、このスライドだけで授業ができてしまいます。
「学習プリント」の中身

基本的にはすべてルビをふっています。
音のイメージを図形にして描いてみる、アイスブレークのような課題から始めます。

音の「高さ」と「大きさ」の概念の違いがわかりにくいので、
・大きくて高い音
・大きくて低い音
・小さくて高い音
・小さくて低い音
を聴き分けて理解することができるような課題です。ピアノでこれらの音を鳴らしてみて理解させることができるようにしています。

楽音の理解は、鍵盤を使うことが効率的なので、鍵盤についての学習も取り入れています。
ドの位置がわかって、
レミファソラシの位置を数えたり、シャープやフラットの位置を数えることができるようになります。
(スライドには練習問題も用意しています)

音階とメロディの違いも図解でわかりやすくしています。

調については特別支援学校では理解が難しいので、
「長調」と「短調」の違いを理解することにとどめています。
スライド教材の中身

音の要素である「高さ」「大きさ」「音色」について視覚的にわかりやすいようにしています。

プリントと連動して、鍵盤の位置を理解するための練習問題も準備しています。

和音を弾いてみる課題も。
プリントと一緒に解説できるように、32枚のスライドになっています。
音源も必要な部分にはちゃんとつけているのでわかりやすくなっています!
【特別支援学校・学級の『おとの学習』教材】
— コギト🎸ハイパー非常勤を目指す常勤教師 (@COGITOmusic) April 24, 2021
スライドが出来上がりました!
あとはパワポ版も作ってプリントとともに
今日の19:00に
アップします!
スライドはこんな感じでのでご覧ください! pic.twitter.com/tPnVrkkg3V
授業計画
この教材は音楽の用語にかんする知識をざっくりですが、びっちり詰め込んであるので、
この教材だけで、1時間の授業を構成するのはおすすめしません。
特に特別な支援が必要な生徒に対して行う場合は、理解・記憶の限度を超えてしまいます。
毎回20分くらいを3〜4回に分けて、少しずつ理解していくことをおすすめします。
中学生なら1〜2回でこの教材の内容は終えられると思います。
教材データはこちらから
以下に
○「音楽の『おと』」のWordファイル
○「音楽の『おと』」のKeynoteスライドデータ
○「音楽の『おと』」のPowerpointスライドデータ
をアップしていますので、ダウンロードしてお使いください。
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