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疲れが取れない人

「疲れ」のサインは様々あります。全身の疲労感、倦怠感だけでなく、局所の疲れ、腕が疲れる、足が疲れる、目が疲れる、朝起きられない、イライラする、持病が悪化する、その他にも、肩が凝る、腰が重い、腰が痛い、考えたくない(思考拒否)、胃が痛い、下痢をする、めまい、耳鳴り、動悸、息切れなどなど。数え上げれば切りがないといっていいほどです。

疲れの原因は様々。ハッキリとわかるものもあれば、よくわからないものも少なくありません、多い。加齢から来るものもあるでしょう。

アメリカ中をひたすらに歩いて、悩んでいる人の共通性を探した心理学者デヴィビット・シーベリー。そのシーベリーがみつけた悩んでいる人の共通性とは、「私はそのような人間じゃありません」の一言が言えない人、だそうです。

カメがウサギに「お前はどうしてそんなにのろいのか?」と焚きつけられ、ならばとかけっこでウサギと張り合うカメ。ここでカメは「足が遅い」という自分の負の面に目が行っています。泳ぐこともできれば、長生きもできる、甲羅だってあるカメ。このとき「私はそういう人間(動物)じゃありません」と言えたなら・・・。

「私はそういう人間じゃありません」の一言が言えない人は悩んでもいるし、とても疲れてもいます。自分を生きていない人、偽りの自分を背負って生きている人は非常に疲れます。

100%、完璧に自分を生きようと思ったら軋轢がも生まれることもあるだろうし、それはそれで大変です。みんな多少なりとも、自分を殺して生きているんだろうと思います。しかし、譲っちゃいけないものは譲っちゃいけない。譲っちゃいけないものを譲っちゃう人が燃え尽きる。いわゆるバーンアウトする人はこういう人だそうです。

人は誰でも疲れます。疲れても回復するから生きていけます。猫背を改善すれば取れる疲れであれば猫背を改善すればいいし、姿勢を正して治まる腰痛なら姿勢を正せばいい。寝て取れる疲れなら、しっかりと眠れるようにすればいい。

東洋医学では、症状を訴えるその人の全体を、できるだけ広い視野でとらえようとします。症状は局所だけのものではないし、またその原因は体にだけあるとも限りません。病院に行って検査もしたがとくにこれといって何も見つからない、適度に運動もして、お風呂にも入り、規則正しい生活を送り、食事もしっかり取っている、にも関わらず疲れて疲れて、どうしようもなく疲れてしまうなら、疲れが取れないなら・・・。一度、自分を生きているかを顧みたほうがいいのかもしれません。

読んでくれてありがとうございます。

自然治癒力を持つ人間の多くの症状は、疲れを取ることで大幅に軽減します。





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