疲れていると自然治癒力が働かない
「あたしは冷え症、指先が冷たいの」といっても、指先だけが冷え症なわけではありません。
指先が冷たいのは事実ですが、体全体の冷え症の症状として指先が冷たい、ということです。
ですから、指先を揉む、指先を温めるなどのことは対症療法として有効です。しかし、やはりそれは対症療法であり、それ以上でもそれ以下でもありません。
本来であれば、人は、生活に支障がない程度に体調を維持する力をもっています。肩こりであっても、腰痛であっても、その他いろいろなものも同様です。
過酷なデスクワークなど肩が凝るようなことから逃れられない以上、定期的にマッサージを受けて、肩の凝りを緩和させながら生活を送る、というのも一つの選択肢ではあります。
しかし例えば、睡眠や、運動や、必要な栄養が足りないために、肩凝りがひどいものとなっているのだとしたら、やはり、睡眠、運動、栄養に目を向け手を打ったほうが、マッサージだけより体は楽になるし、肩凝りもよくなるはずです。
鍼治療は腰痛に有効です。硬くなった筋肉に鍼をうつと、鍼の周りの筋肉が反射的に収縮し、その後筋肉は和らぎます。結果として血流はよくなり、滞っていた疲労物質や発痛物質は減少し、腰痛は緩和されます。
しかし、体全体の自然治癒力を上げるような、いわゆる弁証論治を行ったほうが、腰だけに鍼をうつよりも効果は高い。
対症療法も大切なものではありますが、本治療法を行わない理由はありません。
読んでくれてありがとうございます。
空高く舞うために、エネルギー充填。
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