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お参り

いつ治るか、どれくらいで治療が終了するか、が比較的はっきりしているものとそうでないものがあります。

例えば歯の治療は、治療開始前におおよそのことがわかります。運動器の外傷も、個人差はあれど、これまでのデータからある程度のことは推測できます。大腿骨の骨折ならこれくらい、上腕骨ならこれくらい(で治る)、と。また、感冒(ふつうの風邪)は、悪寒、発熱、喉の痛み、鼻水(鼻づまり)、を経て、症状が治まるのに2週間程度です。もし数か月経ってもまだ症状が続いているようなら、それは風邪を契機とした自律神経失調症です。

逆に個人差があり過ぎて、いつ治るのかがわからないものもあります。慢性疾患はほとんどがこれで、「いつ」どころか、「治る」のかどうかすら名言できないものが多数です。いかに良い方へ向わせるかが大切で、癌であっても治る人もいます。いつまで経っても治らない腰痛などは、運動器に症状が現れた精神疾患と捉えられる場合が少なくありません。

いつまでも治らない、こんなとき、やるべきことはそんなに多くはありません。

しっかりと眠ること、ストレスを溜めないこと。

しっかりと眠って、ストレスが解消されていくと、疲弊していた精と神が蘇ります。精が養われれば元気になり、神が養われれば気持ちが穏やかになります。精を養うためにはしっかりと睡眠を取り、神を養うためには大脳を落ち着かせること。

これにプラスして、疲れを取る、冷え症を改善する、適度に運動する、食生活の見直しと必要があればそれを改善する。これらのことをやって、自然治癒力が発揮されるのを待ちます。種を撒いて、水をあげて、芽が出るの待って、芽が出たら上手にそれを育てます。

精を宿す腎は下焦(下腹)にあり、思推活動の中枢である心は上焦にあります。腎は水であり、心は火です。上下、水火、陰陽のバランスが大事です。心腎相交といって精と心、心と腎は、一対でことを成すものであり、心腎が不交となってしまったら手を施さねばなりません。

読んでくれてありがとうございます。

心腎を交通させるためのツボは、心兪、神道、神門、腎兪、関元、志室など。心を落ち着かせるために、ときどきお参りするのもいいと思います。

公所浅間神社


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