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「詩」朝の光

朝目覚めると カーテンの
隙間から零れる光が 私を包んでいる
その光の中で 幾千もの塵たちが命を
吹き込まれたかのように 舞っている
遠くではしゃぐ 子供らの声が
原初の歌のように 私に聴こえてくる

私は願う 私を滅して
朝の光の中に 永遠に留まり続けたいと

しかし重い時計の針の音が 私と
光の関係を 解いてしまう
窓を開けると一羽の 鳥が
光の始まりの場所へと 羽ばたいていく

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