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「詩」朝が生まれる

君の頬に触れる
いつか君が僕だったことも
いつか僕が君だったことも
夜はずっと知っていた

今二人 闇の中
銀色の風に吹かれて
君の涙がまるで
幾千もの星のように
僕の掌に注がれる

月が煌々と輝いて
飴色の導師が僕らを
深い青の森へと誘う

そして僕らは一輪の花となる
朝が生まれる 青い花が露に煌めく


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