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「詩」バル

薄汚い人影たちが 料理を食す
私は壁に面した 薄暗いテーブル席に着き
葡萄酒の入った デカンタを眺める

ウエイターは 人影たちに給仕を続け
私は葡萄酒の 酸化した酸味を嗅ぎ続ける
頭痛が私を襲う 食べ物は永遠に来ない

人影たちは ただ一様に騒ぎ
匂いのない料理を 食し続けている

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