「詩」開かれた場所~庭園~

死に駆られるたびに 私は
血の温もりを 感じる
庭園の 中心には

白いテーブルと 白い椅子
私は一人 その椅子に座り
太陽の光に 血管を晒す

円形に 広がる花壇
海からの 潮の香り
一つだけの ティーカップ
冷めた紅茶に 映る風

西へと傾く 太陽の前を
通り過ぎていく 水鳥の群れ
私の身体には さらに確かな
血の温もりが 流れ始める

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