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北欧新婚旅行記53:カメラは忘れられない思い出ができる

北欧新婚旅行記53:カメラは忘れられない思い出ができる

ストックホルム1日目、オスマルムにいる時に困ったことが起こった。

いつも予備で持っているフィルムをアパートに忘れてしまった。
これは丸一日の記録がなくなってしまう、、と思いGoogleマップでカメラ屋さんを探してみたら、15分ぐらい歩いたところに富士フィルムのストックホルム店(FUJI PHOTO CENTER)があることが分かった!めちゃめちゃ助かると思い早速行った。

お店に入るとお後ろに髪を縛った少しノリの良さそうな店員さんがレジに立っていたので、フィルムはあるかと聞いたら、

「おいおい、そんなことより、お前の持っているカメラ、ストラップもめちゃめちゃクールじゃねえか」

というので、カメラを机の上に置くと、触っていいかと言って触り出した。

CONTAX ARIAと一緒に持ち歩いていたRICOH GR3も置くと

「おいおい、ちょっと待てよ、お前マジで言ってんのか、このカメラ美しすぎるだろ。おい!ちょっとこっちこいよ、すごいやつ来たぞ!」

と言って、奥にいる同僚を呼んだ。

同僚は50代ぐらいの白髪のカメラ博士といった様子だ。


メガネを上げながら博士がやってきて「これは素晴らしい。フォルムが美しいな。お前どこから来たんだ?日本か。素晴らしい。GRは1か?2か?3か?そうか、やはり3か。コンタックスもいいな。大きすぎないのが良い」と言ってファインダーをのぞいているので、プリーズ フォトミー(俺を撮ってみて)と言ったら

いいのか?と言って、ここに立てと言ってきた。

博士がぶつぶつ言いながらピントリングをいじっていたので、ここがピントでここでF値を、、と説明しようとしたら僕にカメラを触らせないようにして「誰に言うとんじゃ」的なことをスウェーデン語で言ってきた。(たぶん)


博士が撮ってくれた写真がこちら

シャッターを切った瞬間、「GOOD SOUND」と言ってARIAのシャッター音を博士と兄ちゃんと三人で目を瞑って聞いたのは良い思い出だ。

後で見たら設定めちゃくちゃいじって撮ってくれていた。こんなに現像が楽しみな写真もないなとワクワクした。

撮影後、博士は風のように奥へ戻っていった。
その後兄ちゃんと、今、日本ってフィルムいくらすんの?みたいな世間話をしつつフィルムを1本購入した。

「フィルムが買えて助かった、ありがとう」と言うと、「何言ってんだ、お前の国のブランドだろ!笑」って言ってくれて嬉しい気持ちになった。


最後に兄ちゃんにGRで撮ってもらい、


お返しに兄ちゃんをARIAで撮影して別れた。


最後の最後までノリが良かった。


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