【ライブ】SYNCHRONICITY'24 1日目の感想など【EYRIE/Elephant Gym/QOOPIE/the band apart/揺らぎ/tricot】
毎年恒例の渋谷のサーキットフェス「春のマス・ポスト・インストバンド祭り」であるシンクロへ。今年は会場を増やしての開催。なんだかんだで毎年行っているので忘備録。
EYRIE
長蛇のリスバン交換列&入場規制でtoeが見れずに落胆していたが、いきなりそんなネガティブな感情を吹き飛ばすヤバイバンドに出会ってしまった。
キーボード2人とドラムの3ピースインストバンド。
「Schroeder-Headsっぽさがあっていいな」と思った矢先、満点の星空のような美しい旋律と、繊細ながらも粒の強いピアノの音色に低音の骨太さ、結成からわずか3年ながらも地に足がついた堂々とした演奏っぷりに、終いには組んでいた腕を解いで思わず拍手を送る始末。
今回見たバンドでぶっちぎりで”出会ってしまった感”がずしんと残るダークホースだった。
Elephant Gym(台湾)
ずっと見たかったエレジムもついに拝見。台湾が大変なときにライブしにきてくれて感謝。
随所随所でマスロックの血が騒ぐ騒ぐ。タッピングを駆使したスーパーボールをエアガンで乱射するような心地よいベースがたまらない。ツボをほどよく刺激される感覚。
ケイティちゃんが「お兄さん、ドラム」と雑に紹介していたのが面白かった。初エレジム、国境を超えて紛れもなく本物だった。
QOOPIE
サスフォーとよく対バンしていたのでずっと気になっていたのだが、特賞大当たりだった。
「歌物インスト」と表現した方が早いのだが、ギターやベースの音が鼻歌ではなくしっかりとした歌詞ありで歌っているように思うことが何度かあった。”全員が楽器と一体化している”というか、喉から楽器を鳴らしてい感じ。
インストバンドであることは知っていたのだが、インストバンドにしては珍しく全員陽キャだった(残響系のせいで勝手に根暗が多いイメージが自分のなかで根付いている)。
エネルギッシュで根明でハッピーに満ち溢れていて楽しかった。明るいジャムっぽさ、これはサスフォーと相性いいわ!
the band apart
なんだかんだでおそらくバンアパは初。やっと見れて嬉しい。
ずっと好きな「ZION TOWN」から始まったの上がった。全体通して気分のいいほろ酔いみたいなテンションがとても楽しくて心地いい。
「こんなに人がいて俺たち人気あるんじゃないかと勘違いしちゃう」と言った瞬間お客さんが「人気あるよ〜!」と即座に反応してて面白かった。
「いい人生やってます!」が音に滲み出てた。バンアパおじさんのライブ楽しい。
揺らぎ
ボーカルの繊細ながら透明感溢れる歌声、炭酸が抜けるように歪むギター、寝る前に小説を読む静かで豊かな時間のような、音を鳴らした瞬間一瞬にして夜に染め上げる世界観と没入感に圧倒された。
tricot待機のため2曲しか見れなかったのが本当に悔しい。あまりにも良すぎた。いつか絶対リベンジしたい。
tricot
持ち時間50分にアンコールとライブハウスの対バン並みの持ち時間で場内は入場規制がかかるほどの超満員。
クアトロのトリを任されるベテランはレベチだった。若手のバンドも見に行っていたので自然と比較しやすいのだが、一糸乱れぬ阿吽の呼吸と1音1音がキレッキレ。
それぞれのパートの音の力強さがあり、立体的で奥行きがあり全員が大黒柱。持つとずっしり、その分切れ味抜群、だが太刀筋など使い方を会得していなければ使いこなせない日本刀のようなイメージだ。でも不思議とお互いを相殺しないし、かといって相乗効果を狙っているという訳でもない。4人が4人で各々感覚で自然と心地よい方向へ向かっているようなのだ。
アンコールで演奏された「メロンソーダ」は「18.19」や「おもてなし」のように激しい曲ではないのだが、この日はいつもよりも格段にカッコよかった。
運営へのご意見
イベント自体が人気になりチケットがソールドすることはとても良いことなのだが、やっぱり規模が大きくなるに連れて問題点も出てくる訳なので、もしサーキットのスタッフさんが読んでくれるなら参考というか来年に出来るところは取り入れて欲しいなと思う箇所をつらつら。
リストバンド交換所が昨年と変更になり、かつ1ヶ所だけなので交換に30〜40分並んだ。交換のスタッフもキャパに対して足りていなかったと思う。エリアを拡大したのならリストバンド交換場所を2箇所するなど出来ると思う
おそらくキャパ以上のチケットを売っており、常時どの会場も入場規制がかかっていた。また「混雑しすぎてファストパスが使えなかった」という意見も見かけ、動線の改善やファストパス用のスペースは用意しておくべきだと思う
サーキットあるあるではあるが、座るところが無いためずっと立ちっぱなしで足腰爆死。フードエリアもライブハウス備え付けの最小限しかないので、本当にトイレかイーストの階段しか座れるところが無い。ちょっとした簡易ベンチでもいいので腰掛けられるところが欲しい(もしくはどこかのハコワンフロアを飲食ブースにするなどあると助かる)
感想
総じて楽しかったけど、サーキットあるあるなのか見たいバンドはどうしても集中するし、入場規制で入れなかったら別のバンド見にいこうとはなるがエリアが広がったことによって移動の時間も考慮せざるを得ないので、客としては計画的に動いていてもどの箱も人が多すぎでキャパオーバーに感じていたのが正直なところである(このイベントが人気な証拠ではあるがそれにしても多すぎたかな)
でも良いこともあって、アプリに掲載されている撮影OKアーティストの掲載は助かりました。
この界隈は撮影OKなことも多いけどやっぱりNGにせざるを得ない大御所もいる訳で、今どのバンドもライブ映像をSNSにアップして集客したり、お客さんに拡散させる手法が主流なので、OKなバンドはばんばん撮影してばんばん投稿したい所存。
本当にブッキングのセンスは抜群なので、来年も行きたい!
統括の写真はせっかく来日してくれたのでエレジムのライブ中で。
最後までお読み頂きありがとうございます!頂戴したサポート代はライブハウス支援に使わせていただきます。