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「友達」という鎖に繋がれ、「仕事」という鎖に繋がれて身動きが一切とれません。

周囲からは何故雇用したのか?私の責任にあると言われてしまいます。勿論、その責任があるからこそ私は付きっきりで彼女の仕事を見ているのです。彼女が独り立ちする事を頭に描いてです。

パソコン操作において何度言ってもわからない時、手をパシっと叩いてダメな事を教えます。または、彼女が持っているマウスの上に私の手を置いて実際に操作を身体で覚えさせます。

でも何をやっても彼女はわからないのです。
手の操作と画面、側に置いている書類、全てが繋がらず、操作を考えたら本来の目的を忘れ、目的に注視すると操作を忘れてしまいます。

この数字をそのまま全て拾って入力して欲しいと仕事依頼しても、余計な事を考え、プラスして全然別の数字になって返ってきます。

重い「鎖」をズルズルと引き摺りながら暑い砂漠の中を彷徨った状態になるのです。

しかし、彼女もこの「鎖」に繋がれている為苦しいのかもしれません。期待に応えたい、何度かミスしてもそのうちできるようになると希望を持ちながら砂漠を彷徨い歩いているのかもしれません。

この「鎖」は一緒に仕事をしている限り外れないのです。