見出し画像

JBrC鑑賞のすすめ【over140】

*********************
僕のTwitter アカウント
『COFFEE_RESEARCH@7D』でのツイートで、
140文字には収まりきらなかったコトを補足する記事、【over140】
*********************

今回のツイート元はこちらです。


JBrCとは?


まず、JBrCについて簡単に紹介しますと、

JBrC(ジャパンブリュワーズカップ)とは、
機械的でない器具を使用した珈琲抽出で、

・抽出技術
・抽出液のクオリティ
・プレゼンテーション

を競う国内競技会であり、

国際大会であるWBrC(ワールドブリュワーズカップ)に出場する日本代表を決める国内大会という位置付けです。

「4:6メソッド」が有名な粕谷哲バリスタも、2015年開催のJBrCで優勝し、そのままWBrCでも優勝しています。

さらに詳しくは下記HPをご参考に◎


JBrCは“珈琲の変態“たちの祭典


2016年9月、僕は東京ビッグサイトで開催された「SCAJカンファレンス(平たく言えば珈琲の祭典)」で行われるJBrC準決勝観覧席の最前列にいました。

正直、この日大会を観戦するまでは、JBrCについての知識はほぼなかったと言っても過言ではありません。

ところが、1人目の競技者が持ち時間の10分を終える頃には、目の前の光景にすっかり目を奪われていましたね。

「何コレ!意味わかんねぇ!面白れぇ…!」

そこで繰り出される抽出が、とにかく立て続けに自分の今までの抽出の発想を超えてくるのです。軽く。

-ポットの先端を改造してシャワー状に抽湯?
-1湯目と2湯目で水のPHを変える?
-湯温50℃以下で抽出したあと湯煎?
-ドリッパー内の粉の上下で挽き目を変える?

そして、使用する豆の選定や、その抽出法に至るまでを紹介するプレゼンテーションも、使用カップや豆容器といった細部の魅せ方の工夫も含めて、面白いのです。

さらに、競技者は10分という限られた時間の中で

・自己紹介
・プレゼンテーション
・準備
・抽出
・提供
・片付け

を行うのですが、無駄のない動きと抽出の所作もこれまた見ていて面白い。

出場者のほとんどは珈琲店で勤務、もしくは自営されている方ですが、
通常の業務とは別で各々の抽出の仮説と検証、準備を重ねてきたんだなと伝わってきます。

あんな凝った抽出で店回せねぇもん、マジで。

とにかく、そこには“珈琲の変態“たちがいました(紛れもなく褒め言葉)。


これ、自宅でも観れるんです


とにかくあっという間の競技会。
決勝は翌日でしたが勤務なので観れず落胆。

で、

あとで知ったんですが、これ動画で観れるんですよ。
(2016年のは見つからないんですが、、、)

youtubeで検索すればかなり出てくるんですが、下のリンクは2019年大会の優勝者、
畠山大輝さん(Bespoke Coffee Roasters)の競技風景です。

まずは観てみてください。


どうです?

湯温変えてましたね

ダブルグラインドしましたね

エイジング管理してましたね

プレゼン、伝わってきますね

さらにこの動画の良いところは、競技後のインタビューも観れるところ。
プレゼンをさらに深掘りしたところまで聞くことが出来ます。

JBrC以外にも、ラテアートやカップテイストに特化した大会など、
競技動画は実はめちゃめちゃたくさん観れるので、まだ知らなかった方にはおすすめです。


JBrC鑑賞は自宅珈琲を一歩高みへ


さて、中でもなぜJBrCかというと、

使用器具やメソッドが自宅珈琲で再現可能であるためです。

競技者が使っていた器具は主に、

・ペーパードリップ
・エアロプレス
・サイフォン
・クレバーコーヒー

といった、みなさんが自宅で同じように使っている器具です。

もちろん、使用している豆のクオリティはどれもハンパないです。
これは再現するのは難しいかと思います。

ここでお伝えしたいのは、

珈琲の抽出アプローチは無限にあるということです。

水の温度や硬度を変える
ダブルグラインドする
挽き目をミックスする
低温抽出して湯煎する

こういった発想は、今までは無かったかもしれませんが、再現は自宅でも可能です。

大事なのは、美味しいか美味しくないかではなく、味や香りにどんな変化を与えるのか。

どんな豆に向いていて、どんな豆に向いていないのか。

ここに興味を持つこと。

あと、大事なのは、
この競技の勝敗は珈琲の美味しさだけでは決まらないということです。

もちろん味も大事ですが、

液体のアロマやフレーバーがプレゼン通りか
審査員3名に出した珈琲はすべて均一か
抽出所作やプレゼンのクオリティは高いか
競技時間内に収まっているか

といった総合的な判断で決まります。

なので、
抽出方法自体には良し悪しはないのです。

この大会に出るような方々は紛れもなく国内でもトップクラスの知識と経験を持たれていますが、
そんな方々でも自分がベストと思う抽出アプローチはバラバラなんです。

「自分の抽出って、変なのかな」
とかいう不安は、

捨ててOK


です◎

観るだけでも興味が深まるし、
実践すれば経験値が上がる。

JBrC鑑賞は自宅珈琲を一歩高みへ押し上げてくれます。


2020年4月現在、
新型コロナウイルス感染拡大防止措置として、依然外出自粛が求められています。

そんな中、
自宅での時間を過ごす趣味として珈琲を始める人もいらっしゃるでしょうし、動画を観る時間も多くなったのではないでしょうか。

今の時期は特に、
自宅時間のひとつとしても、

JBrC鑑賞はおすすめしますよ。


#珈琲
#コーヒー
#coffee
#抽出
#抽出レシピ
#over140

*********************

ここまで読んで頂いて、
少しでも興味を持ってくれた人は、
良ければTwitterも気軽にフォローしてみてください。

Twitter → 『COFFEE_RESEARCH@7D』

ありがとうございました◎





この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?