めんどくさいが消える脳の使い方④
■ベッドにダイブ
仕事が激務でクタクタ。
終電に駆け込みほうほうの体で帰宅。
ネクタイを乱雑に外すや否やベッドへ倒れこむ。
こんなシーンをドラマで見たことがないでしょうか。
私はなんとなく、何度か見たような気がします。
お世辞にも行儀が良い行動とは言えませんけど
だからこそ「疲れてるからいーじゃん」的な背徳感が
相まって疲れを癒してくれるような気がします。
端的に言うとめっちゃ気持ちいい。
そしていつしか私も、疲れているときは同様に
ベッドにダイブしてしまうクセがつきました。
特にホテルや旅館に泊まるとその率は上がります。
いったい何の話なんだというと
クセがついた行動は修正が難しいということ。
三つ子の魂百までとはよくいったもので
慣れ親しんだ行動というのは強い出来事がないと
そう簡単には変えられません。
これは脳の大脳基底核の仕組みでもあり
脳に命令を伝える神経線維が
クセの付いた行動を繰り返すことで
強く、太くなっていきます。
すると、その行動にかかる脳の負担が減るので
ますますその行動が優先的に選ばれるのです。
こうなってしまうと
「疲れているといっても行儀よくしなさい!」
と指摘されたところで、脳の仕組み的に
簡単には治らないということです。
箸の持ち方をキレイにするとか
猫背にならないように姿勢を正すとか
食事中にクチャクチャしないように頑張るとか
いわゆる「悪いクセ」が付いてしまったものを
矯正するのはかなり骨が折れます。
矯正なんて本人にとったら「凄くめんどくさい」。
しかも、他者から怒られると効果が薄いどころか
防御モードになってしまうので逆効果ですらある。
じゃあどうやったら矯正できるのかというと
方法はいくつかありますが個人的には
「他者とのつながり戦略」を推したいです。
自分の部屋は掃除する気にならないけど
他人の部屋はキレイに片づけてあげたくなるもの。
それは私たちが誰かの役にたっていると実感すると
ものすごい幸せを感じるように出来ているから。
自分の作業が他者とつながっているからです。
こういう「他者のために」な行動をすると
自分の脳はとっても喜びます。興奮します。
めんどくさくなく行動できるきっかけになります。
つまり、矯正したい相手を変えようとしないで
自分自身がその人にとって魅力的な人物になる。
自ら実践して、手本を示して、関係性を高める。
昔風に言うと「背中で語る」ってやつでしょうか。
インフルエンサーを見れば一目瞭然ですけど
「このひとすごい!」「私もああなりたい!」と
思ったファンは積極的にマネしますよね。
だから自分が成長すればするほど
周りの人が良い影響を受けて
一緒に成長してくれるのだと思います。
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