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Mさんの妙技と忘れがちな鉄則

「次郎さん、ちょっと口説いてもいい?」

私の記事で何度か登場しているMさん。
コミュ力おばけかつ一部で人気を誇るMさんが
私に向けてそんなことを言い放った。

補足説明:
私(珈琲次郎)は既婚です
Mさん(女性)も既婚かつ同僚で友人です

何を考えているんだMさん?
悪いけど君は私のタイプじゃない(ド失礼)。

しかし妙だ。口説くとか言ったわりに
なんだかMさんはプリプリしているぞ。

そしてMさんが口を開いて出てきた言葉は
なんやかんやの盛大な愚痴だった。

「…だからね、ありえないって思うわけよ!
あースッキリ。この話今すぐ忘れてね(笑)」

なんだなんだこの自分勝手ムーブは。
勝手に愚痴って勝手に忘れてね、だって?

でも全然腹が立たないのがMさんの恐ろしい所。
というか、愚痴ることを「口説く」と
言い換えてしまうセンスに脱帽だ。

私が同じセリフを女性同僚に言おうものなら
「セクハラ!不倫!最低珈琲バカ!」なんて
いわれのない非難を浴びてしまうというのに。
このコミュ力おばけチート過ぎやしないかな。

Mさんの妙技とも言えるこのキャラクター性は
真似ようにも真似ることはできない。
一見すると自由気ままなドラ猫っぽいMさん。

しかし多くの気付きをくれるのもMさんなのだ。

・・・

事実、私はこの出来事で大いに反省した。

Mさんに反省したのではない。
私の嫁に対して反省したのだ。

最近の私は嫁の愚痴を受け止めていたのか?
はいはいと適当に流して聞いてなかったか?
嫁の不満や憤りに共感の姿勢を示したのか?

そのことを突きつけられた気になったのだ。

女性というのはおしゃべりにより溜まった
ストレスを盛大に発散しまくる傾向がある。

もっと言うとおしゃべりをしないと女性は
ストレスが溜まりまくって壊れてしまう。

男女のパートナーの関係性を維持するため
男性は毎日女性の話を聞いた方がいいのだ。
もちろん聞くなら嫌々ではなく共感姿勢で。

この夫婦における鉄則ともいえる重要項は
世の中の書籍にこれでもかと言わんほどに
繰り返し、何度も何度も書かれているもの。

しかし男は鉄則を忘れてしまう。
なぜなら男は滅多なことで愚痴らないから。
(愚痴以外でストレスの解消をしている)

「俺は愚痴らないのに、なんで愚痴るんだ」

多くの男性は嫁の愚痴なんて聞きたくない。
そうして耳を塞ぐ男性は決して珍しくない。
でも愚痴こそが嫁の安らぎであり魂の解放。

スイーツや花束をプレゼントするのもいいが
アドバイスゼロの傾聴をしたほうが万倍良い。

・・・とまあ偉そうなことを書いてみたけど
これが全然できてなかったのが私。
これは自戒の意味も込めた記事なのである。

Mさん、今日も気付きをありがとう!
でも口説くのは勘弁ね!


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