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自分が好きって最強だと思うんだ

「私はね、自分のこと好きじゃないなぁ」

数年前に嫁ちゃんから聞いて驚いた言葉。
えっ、嫁ちゃん、いつもニコニコしてるから
自分とか周りをみんな好きだと思ってた。

どこら辺が好きじゃないの?と尋ねてみたら
自分のココが嫌いなんだ!とかではないけど
なんとなく、自分を好きではないとのこと。
うーむ、聞いてみないと分からないもんだ。

あれからX年。
私はまた嫁ちゃんに聞いてみた。
「嫁ちゃんは、自分のこと好き?」って。

「うーん、好きでも嫌いでもないかなぁ」

(あれっ、返答が変わっている)
なにか心境の変化があったのだろうか?

「いやー、私ねぇ、できるだけ心を
ニュートラルにしようと心がけてるんだ」

おお、なんか前向きな発言。
一体何がどうしてそうなったのだ?

「お寺の住職さんの書いた〇〇って本とか
そういった心が前向きになるような本が
なんか読んでていいなぁって思ったんだ」

へえーびっくり。
確かにそういった本を読んでいたけども
そんなに心に深く刺さっていたとは。
やっぱり良い本というのはすごい。
心のありようを変える力がある。
いやでもそれを実行しちゃう
嫁ちゃんがすごいのかも。

「心を穏やかにするのを心がけてるからか
なんか少し落ち込むことがあっても
すぐに落ち込みから回復できるんだ。今」

ええっ、いつのまにそんなレベルに?

「以前の私は、落ち込むことがあったら、
いったんドン底まで落ち込んでいたのね。
で、そこから徐々に(気持ちが)上がる」

ふむふむ。分かる気がする。

「今の私は、落ち込むことがあっても、
気持ちが落ちてる途中に心を切り替えて
状態が早く回復するようになった、みたいな」

まじか。仙人じゃん。悟り開いちゃったのか。

「だから、あまり自分のこと嫌いではないよ」

むむむ、これは、人の成長にリアルタイムで
関わっているような感覚。
とても前向きなセリフが聞けて嬉しい。
朝からしんみりと良い気分になれました。

さてさて、どうしてこんな話を
嫁ちゃんに聞いたのかというと
実は私もX年前に、尊敬するSさんより
同じことを聞かれたのを思い出したから。

「珈琲さんは、自分のこと好きかい?」って。

間髪入れずにこう答えました。

「自分のこと?大好きですよ」って。

そしたらSさんは面白そうに聞いてきました。

「どうして大好きだと思うの?」って。

一寸考えて、こう答えました。

「この身体は、私が思ったように
ちゃんと動いてくれますから。
嫌なことにはNOと言う良い身体です」って。

そのとき、ハッと気付いたんです。
自分が好きだって思えるのは
自分の信念通りに生きてる感覚だと。
自分が嘘をついていないと胸を張れる感覚だと。
好きなことは好きと言える気持ちなのだと。
(あ、これは槇原敬之の歌詞じゃないか)

自分が好きだと言える人は最強だと思う。
ここで言う最強っていうのは
“心の状態”が最高に良いって意味ね。

心の状態が良い人っていうのは
決して折れない太い柱みたいな信念を持っていて
行動が一貫していて、大きくブレない人。

どっしり構えているんだけど
無駄な威圧感とかがまったくなくて
むしろ優しさとか余裕を感じられる人。

そういう雰囲気って、自分のことが嫌いだと
ぜったいに出せないと思うんだよね。

自分の大好きな嫁ちゃんが
そんな良い雰囲気になったような感じで
とても嬉しく思った今日この頃でした。


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