嫁と夕食とナゾトキ

「今晩、なに食べたい？」

私が仕事で、嫁は休みの日がある。
その日の夕食はリクエスト制度で
私が望む料理を嫁が作ってくれる。

「ベーコンあるし、“ぺぺたま”が食べたい」

ぺぺたまとはペペロンチーノを卵で
仕上げるパスタのこと。
ウチでは更にベーコン＆粉チーズ爆増で完成。

かくしてその日の夕食は
・絶品ぺぺたま
・トマトとキャベツの和風さっぱり煮
・チーズささみフライ紫蘇入り
・珈琲（キリマンジャロ）

という最強すぎるラインナップ。
特筆すべきはなんとなく作ったという
トマトとキャベツの和風さっぱり煮。
美味すぎて何度も悶えてしまった。
嫁は思い付きで創作料理を作るのだが
毎回ありえないほど美味い。
二度と同じものを再現できないのが
玉にきずだが料理センスが凄すぎる。

「今日も美味しかった！ごちそうさま」

大満足で珈琲を飲み余韻に浸っていると
嫁の表情が・・・おかしい。
いつもより多めにニヤニヤしている。

これは何かあるな、とピンと来たところで
嫁が一冊の本を見せてきた。

「これ、一緒にやらない？」

嫁のサプライズ（デジャヴ）

また！ちいかわ！
また買ってしまったのか。
しかも何？ナゾトキだと？
こんな見るからに子供だましな本
私がやるとでも思っているのか！

「いいね！やろう！すぐ片付けるよ！」

二つ返事で快諾する私。
まったくちょろい男である。
私は胃袋を掴まれると弱いのだ。

葛藤もそこそこに部屋を移動して本を開く。
「初級」「中級」「上級」「最上級」と
それぞれ難易度が異なる問題があり
ちいかわのキャラクターとストーリーで
誰でも楽しくチャレンジできる内容だ。

しかもこれ、初級から結構むずかしい。
救済措置としてヒントが書いてあるから
なんとか解けるような難易度になっている。
もしかしたら頭の固い大人がやるよりも
子供の柔軟な頭で挑んだほうが解けるかも。
そんな上手い作りになっていて感心した。

そんなこんなで二人揃ってウンウン唸る。
分からなくて挫折した箇所は少しあったものの
問題の絶妙さとカワイイ絵柄、ストーリーで
一気に全部（110ページぶん）解き終えた。

ハッキリ言って超面白かった。

ついつい時間を忘れて没頭してしまった。
ちいかわってスゲエ。
秋の夜長もちいかわで決まり。お勧めである。