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あなたのカードは金庫に入れて保管するものではない

私はポーカーが好きだ。
今の時代はYouTubeによってポーカーの
海外で行う大会なんかも観れたりする。
(賞金が〇〇億円とか凄すぎる)

そんな大金が動くスリリングなものも良いが
私が好きなポーカーは日本式の
5枚のカードを伏せて役を作る
お金もなにも賭けない、純粋に
遊びとしてのポーカーのこと。

いわゆる日本式のポーカーを少しでも
やったことがある人なら分かると思うが
最初の手札によってほとんど勝敗が決まる。
なにしろチェンジは一回しかできないし
相手をハッタリで降ろすこともできないので
運ゲー要素が強すぎる。だがそれがいい。

カードが配られて一喜一憂して
カードをチェンジしてまた一喜一憂。
最後にみんなで運試し!見せあいっこ!

ゲーム性は乏しいがそれを補って余りある
とっつきやすさがいいのだ。

私たちの人生もポーカーと似ている。

最初に配られた手札が人生に大きく影響する。

たとえば、お金が裕福な家に生まれたなら
ジョーカーが手札にある人生みたいなもの。

イケメンや美女に生まれた場合も強い。
エースのペアが手札にあるといってもいい。

お金が裕福かつ、美男美女なら相当強い。
最初からスリーカードなど負けようがない。

これを今風に言うと親ガチャ

つまり、生まれた時から人生の難易度が
ある程度決まってしまっているというもの。

インターネットの普及によって私たちは
他の人に配られたカードが
“なんとなく”分かるようになった。

私たちは、どうしても比べてしまう。
“良いカード”を持つ人と自分を比べてしまう。
そしてないものねだりをしてしまう。

「もっとお金さえあれば」
「天才と呼ばれる才能があれば」
「ああ、私も容姿端麗に生まれたかった」

そんな風に他人のカードだけを見続けると
やがて私たちは勝負自体を放棄してしまう。

自分の思いはあっても発言せず
やりたいことがあってもあきらめて
ひたすら悲観する人生で余生を過ごす。

(だって、こんなカードじゃ勝てないから)

そうやって残った最後の砦は負けないこと。
勝負をしなければ絶対に負けることはない。
負けてしまえば今以上にミジメになるのだ。
だから私はカードを使わない。

それに、私は勝負をしないだけで
勝つ可能性はあるんだ。まだ決まってない。
私はまだ本気出してないだけなのだ。
そしてカードを金庫にしまい込む。厳重に。

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

しかしそれでも私たちは
配られたカードで勝負するしかない。

人生は不平等なんて当たり前。大事なのは
自分がどんなカードを持っているのか
しっかり目を開けて確認すること。
そして、そのカードの使い方を知ること。
そしてなにより大事なのは勝負すること。

もちろん、負けることはある。
いやむしろ、負けるほうが多いかもしれない。

でも知っておいてほしいことがある。
実は、カードを出して勝負すればするほど
自分の人生がおもしろいものになっていく。

なぜなら、勝負するたびに
過去最高の自分に出会うことになるからだ。

才能というのは、使えば使うほど磨かれる。
磨き上げた才能というのは控えめに言っても
相当カッコいい。
これが勝負することの最大のメリット。
過去イチの自分に会えるって最高じゃない?

それに、別に負けても命までは取られない。
だから私は最高の自分が見たくてカードを
出し続ける人生を選んでいる。


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