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kindle出版チャレンジ(前編)

■晴天の霹靂

「次郎さん、本書いてみない?」

年末と言ってもさしつかえない季節。
私が尊敬するSさんが唐突に言い放った。
私は困惑した。

「・・・どういうことですか?」

「だからね、kindleで出版してみない?

「・・・すみません何がなんだか」

Sさんの話を要約するとこうだ。

・珈琲次郎が本を書いてみないか?
・もちろん珈琲次郎ひとりで書くのだ
・私(Sさん)は手伝わないが応援はする

Sさんは何を言っているんだろうか。
私はライターでも小説家でもない
ただの嫁好き、本好き、珈琲好きな男。
いわばズブの素人が、出版だって?
私はSさんに強く言ってやった。

「やりまぁす!!」

私は尊敬する人の意見は即肯定と決めている。
こうして知識ゼロから出版への道が始まった。

・・・

■出版費用

私はアクシデントとかハプニングが好きだ。
人生のイベントみたいで面白いではないか。

今回のSさんの提案も、まさしくハプニング。
Sさんはリアルで合うといつも刺激をくれる。
やったろうじゃんって気になるから不思議だ。

「というわけで嫁ちゃん、ぼく、本出すから」

「はい?」

ハニワみたいな顔になった嫁ちゃんをゆさぶり
一通り説明したが、伝わっているのだろうか。

「・・・どう?わかったかい?嫁ちゃん」

「よくわからないけど、わかったよ」

「さっすが嫁ちゃん、話が早い」

で、それ、いくらかかるの?

さっすが嫁ちゃん。お金にシビアだ。
しかしこれは誰でも気になるところ。

kindle出版するには、いくらかかるのか?

結論から言ってしまうと無料だ。
いや、この表現は適切ではない。
『がんばれば誰でも無料で出版できる』
こっちのほうが適切だ。

ここでざっくりと
kindle出版にかかる費用について説明しよう。

①面倒な事はイヤ!金払うからkindle出版して
→出版代行サービスを使うのがお勧め。
本文データさえあれば後は全部やってくれる。
費用は7万円くらい。

②出版にお金かけたくない。表紙だけ作って
→表紙だけデザインを依頼するのがお勧め。
良い表紙になるけど他は全部自分でやること。
表紙作成費用は5000円~1万円くらい。

③絶対お金をかけたくない。全部自分でやる。
→気合と根性でがんばるのだ。

私は③を選択した。
理由は3つある。
理由1:7万円も出してられるかッ!
理由2:表紙を作るのはわりかし得意
理由3:本当に無料で作れたら面白い

・・・

■本の中身

本を出すのは決定として、問題は
「何を題材にして、どんな本にするのか?」だ。

超見切り発車で始まったkindle出版計画だが
さて、私は何を書きたい?何を本にしたい?

悩んだら書き出すといい。
私は常備してあるA4コピー紙を取り出すと
愛用のボールペンでちょちょいと書いてみた。

・嫁関連の話
・学びの話
・料理の話
・珈琲の話
・人間関係の話
・小説
・エッセイ
・ミステリー
・・・・・・・むむむ、けっこう出たな。

こうして箇条書きにしてみると
今の頭の中が視覚化されるので
客観的に意見を言いやすくなる。ふむ…。

なんとなく少し考えるフリをしたが
この時点で方向性は決まっていた。

嫁関連の話、これしかないと。

どうして嫁関連の話なのか?
理由は沢山あるけど、私のモットーは
「夫婦仲良くを広めたい!」だからである。

さて、方向性は決まったけど
具体的に何を書いていくのか?

ここはやはり、自分の得意分野で
書いてみるのが良いのではないか。

私の得意分野とは何か?
それはSNSでわりかし手ごたえを感じた題材。
私たち夫婦のゆるい掛け合いである。

・・・

■kindle出版の予備知識

kindle出版の良いところのひとつは
売れなくてもノーダメージという所。

なんせ、出版にかかる費用はゼロにできる。
電子書籍なのでランニングコストも不要だ。
一度書いてしまえば半永久的にAmazon様が
売り続けてくれるのだから素晴らしすぎる。

ちなみに電子書籍ではなく、紙の本なんかを
自費出版しようとすると金額が跳ね上がる。

たとえば30ページの絵本を1000部作るだけで
100万円ほどかかる(らしい)。
もし、出版費用を回収しようとするならば
絵本1冊1,000円で売らなくてはならない。
ちょっと(かなり)現実的な路線ではない。

・・・

■前半まとめ

ひょんなことから始まった
ズブの素人によるkindle出版チャレンジ。

覚悟も題材も決まった私がやることは
ひたすら“書くこと”のみ。
いくら出版費用がかからないとはいえ
ペラッペラの内容ではしょぼすぎる。

最低ラインの二万字を目標に私は書き続ける。

次回「kindle出版チャレンジ(後編)」へ
つづく・・・。

あ、そうそう、今回の記事ですけど
違和感を覚えた人もいるかもしれません。
実はちょっとした仕掛けが仕込んであります。
種明かしはいずれ。

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