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雑談ゴッド

私はゴッドを目指しています。
ただのゴッドではありません、雑談ゴッドです。

きっかけはなんだかよく覚えていないのですが
なんでしょうね、ドラマとかアニメの演説で
ぐわっと心を掴んでくる話ができる人。
ああいうのを聞いて「すごいなぁ」と
思いが積み重なったものが爆発したのかも。

現実世界でも、雑談が上手い人の周りには
人があつまりますよね。あれは羨ましい。
短気で内向的で赤面症だった私としては
自分の言葉を相手に伝えることができて
さらに相手を楽しませてしまうスキルを
憧れと嫉妬の気持ちで眺めていました。

今でもハッキリ覚えている小学生のある日。
私が私の頭をふり絞って考え抜いて
大人を含む同年代の子供たち全員を
大部屋が揺れるほど爆笑させた記憶。

背筋というか脊髄の中をゾクゾクゾクと
緊張と快感が駆け巡る感覚は忘れません。

そこから十数年の時を経てふと思いました。
(雑談が上手な人って、どんな人だ?)

やっぱりあれでしょうか。スラスラと
立て板に水のごとくきれいに喋れる人?

・・・違うな。
何百回も同じことを言い続けているはずの
学校の先生の話は確かにスラスラだけど
ひとつも引き込まれないしむしろ眠い。
実は、スラスラ喋れることってあんまり
人を惹き付ける要素にならないのでは?

その結論に思い至って観察をしたところ
(あ、なるほど!)と分かったのです。

雑談上手とは聞き上手。
話が盛り上がるときには必ず
最高の聞き上手がいるんですね。

話の腰を折ったり、人が話しているのに
割り込んで話し始める人がたくさんいると
白けるというかまったく盛り上がらない。

どんなに鉄板ネタで笑える話であっても
それをニコニコと聞いてくれる人がいなきゃ
まったく成立しないんです。

雑談ゴッドの道は聞き上手にあり!
進むべき方向性が見えてきました。

ところがその道を進んでいて分かったのですが
聞き上手よりさらに上の存在がいるのです。

それは『話させ上手』。
言うなれば聞き上手の上位互換みたいなもの。

この話させ上手の人と話すと
あれよあれよと話が止まらなくなる。
自分の心のカギを優しく開けてくれて
普段しないであろう的な話も話しちゃう。
とんでもない存在がいたもんですよ。

このとんでもない話させ上手の人とリアルで
二時間以上話す機会があったんですけど
なんかもう、すごすぎて泣けるんですよ。
涙もそうだけど変な汗とか鼻水とか
全身の液体の栓が緩んだかのように出ちゃう。
もうこの人こそゴッド。雑談ゴッドです。
やっぱりというかこの人めっちゃ人気者。
とんでもなく人が集まってくるんですね。

私はラッキーです。
目指すべき雑談ゴッドが近くにいるのです。
この幸運を噛みしめて雑談ゴッドへの道を
邁進していきます。


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