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伝え方の話【No.9 自分勝手】

ここ数年で一番の衝撃を受けました。

先日のことです。
保険のセールスのお話を聞く機会がありました。

説明して下さった営業の方は、男性で、新人。
これがまあ、つまらない。

あまりにも聞いていてつまらなかったので
(むしろどうしてこんなにつまらないのか?)と
逆に興味がムクムクと湧いてしまいました。

というわけで観察開始です。
すぐさま以下のポイントが見つかりました。

・私に目線を合わせない
・私の相槌を全く見ない
・私に問いかけない
・私の言葉を挟む隙を与えない
・一度の話がおそろしく長い
・手元の資料をなぞって読むだけ

すごいです。
彼は、私のことなんて見てなかったんです。

自分の言いたいことを
自分の言いたいペースで
一方的にしゃべり倒すだけ

たいへん勉強になりました。
これが相手を「無」にさせる技なのだと。
あ、嫌味とか皮肉じゃないですよ。

つまり
こんな話し方をしたら相手に全く伝わらない
ということを彼は教えてくださったんです。
貴重な時間を割いてまで。すごいです。

彼の止まらない独り言を聞きながら
私は妙に感心してしまったのでした。

・・・

話を伝えるコツとして
相手の表情を見るというものがあります。

そもそも、相手が目線を向けてくれなかったら
まず間違いなくこちらの話は聞いていません。

初対面の人というのは、話を聞いて数秒程度で
(ああ、この人の話面白いっ!)か
(ああ、この人の話つまらない)と
判断すると言われています。

「つまらない」と判断したら意識が切れます。
それがテレビだったら
すぐさまチャンネルを変えたくなるように。

一度「つまらない」と思われてしまうと
話し手に目線を合わせてくれません。

つまり、話し手を見てくれないというのは
相手が興味を失っている状態とも言えます。

その状態でいくら話をしたとしても
まず間違いなく話は伝わりません。
早急に手を変える必要があるでしょう。

・・・

相手に質問をするというのは
上手く使えば会話が円滑に進みますが

ひどく的外れな質問をしてしまうと
相手の興味が一気に失せてしまう諸刃の剣。

たとえば、私は冒頭の新人保険営業マンに
「〇〇って人を知ってますか?」と
全く知らない人のことを聞かれました。

私は困惑しました。
(いやそんな名前の人、知らないけど・・・)
(仮に知っていたとして、答える必要ある?)
(話の脈絡もなにもなく、なぜその質問を?)

彼が何を言いたいのかさっぱり理解できなくて
ついイラッと機嫌が悪くなったのは反省です。

つまり
何言ってんだコイツ!?
と相手が思ってしまったら話はおしまい。
ということです。

・・・

まとめます。

自分しか見ていない人というのは
相手に話を伝えるのはとても難しい。

自分勝手な人は嫌われるという
ひどくあたりまえの話でした。


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