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パワートレーニングコーチングを受けてみて

ロードバイクのパワートレーニングコーチングを受講して1年が経過。
結論から述べると「受講して良かった」と思っているため
これからも継続して受講をしたいと考えている。

大きなメリットとしては「迷いがなく効率的なトレーニングができる」ことだと感じている。

ロードバイクのパワートレーニングに関するコーチング受講を検討されている・迷っている方のお役に立てれば幸い所存。


1. はじめに

なぜコーチングを受けることにしたのか

【当時のプロフィール】
・ロードレース競技歴:2年半
・JBCF:E2カテゴリ
・2025年デフリンピック(聴覚障がい者の国際スポーツ祭典)出場・メダル獲得が大きな目標

E2レースでも完走率が低く、E1昇格にはまだまだ実力が足りない状況。
また、競技歴が2年半と浅く、普段のトレーニングも自分で考えて取り組んでいたことでトレーニングの方向性が合っているかどうかモヤモヤしていた。

その中でパワートレーニングのコーチングを本格的に受ける大きなきっかけ出来事があり、それがE1/2混走のJBCF弥彦ロードだったのだ。
当時E2として参加したものの、E1レーサーの走りに全く手も足も出ず、
中切れの発端になってしまうくらいの実力の無さを痛感。
E1優勝を目指して日々トレーニングに励んでいるのに、手も足も出ない状況でとても情けなくなってしまったが、
ここで下を向いているようではダメだと思った。
E1昇格のほかに、目標としている2025デフリンピックまでに時間が限られているため
このままでは強くなれない、専門家のお力をお借りして強くなりたいと思ったことで
弥彦ロードから帰ってきてすぐにサービス・コーチ探しを開始。

2. コーチングについて

コーチ・サービス選定のポイント

コーチの経歴・資格・専門性・サービスの費用、など色々な要素はあるが、その中でも重視したのが「コーチご自身がパワーメーターを用いてトレーニングをされた経験がある」ことだ。
もっと条件を絞るなら「直近に発売された最新のパワーメーター※の使用経験があること」だ。
※Dura-ace P9100,P9200、Assioma DUOなど
パワーメーター自体、アップデートを繰り返されて改良されてきているので
昔のパワーメーターを使用したことがある、だけでは信憑性は高くないと考えている。

パワーデータ分析のみならAIに任せてもいいわけだが、実際にパワーメーターを用いてレースで走った「経験」はAIでは解決できないものだと思っている。

早速上記2点を満たしている方がHITしたため、すぐにカウンセリングの申し込みを実施。
パワートレーニングとは話は逸れてしまうが、当方はデフリンピックを目指している=耳が聞こえない、ので
耳のことに対してどれだけ理解をしてくださるのか、が最終的にコーチを決める要素になっていた。

カウンセリングも問題なく進み、耳のことも問題なく受け入れてくださる
姿勢だったことで上記で述べたコーチにトレーニングを見ていただくことに。

具体的なコーチ名・サービスについては記載しないことにする。
なぜなら、コーチングは毎月お金を払って受けているものであり
無料で読めるこのnoteにて具体的なコーチング内容について発信をしてしまうとパワートレーニングコーチの存在価値が下がる懸念があるからだ。
また、コーチはコーチングを行うにあたり難しい専門資格を取得されているので、リスペクト・敬意を示すべくこのnoteでは記載しない。

3. コーチングを受ける前・受けた後の変化

受ける前

トレーニングメニューは自分で考えて実施。
毎週月曜日はOFF、それ以外の平日は、その日の疲労度に合わせて時間を決めて取り組む。
週末は練習会に参加したり1人で山岳ロングに行ったり、など。
ソロで走る時は「ロードバイクを楽しむ」ことに主眼を置いていたので、
美味そうなお店や絶景ポイントを目的に走っていた。
そのため登りのペースは全く考えないでやっていた。
インターバルメニューも全くやっていない。

コーチングを受けて1年経ち、1年前にやっていたメニューを振り返ってみると「このままのメニューを続けていたらE1昇格どころかデフリンピック日本代表選出も無理だっただろうな」と思うような内容だった。

コーチングを受けた後

・E2レースの完走率が100%
・E1昇格

E2では入賞まであともう一歩の結果を出せただけではなく、レースの中でも強力な逃げにジョインしたり、などレース展開を考えて動けるようになった。
E2レースで好成績を残すことができていたことでポイントも多くゲットできるようになり、結果的には2023シーズン累積ポイントで2024年よりE1に昇格。

2024年5月現在、E1で入賞はまだだが、
レベルの高いE1レースですぐにDNFにならずなんとか集団に長く喰らい付いていけているのもコーチングの成果と感じている。

日常的なトレーニングでは、「迷いがなく効率的なトレーニングができる」、
つまり「このメニューを完遂したら強くなれるんだ」と思えることで
キツいメニューであっても最後までやり切る精神力も身についてきた。
さらには、過去に取り組んだことのあるインターバルメニューが処方された際は「前回のパワーを超えてやる」と思いながら走るようになったので、
自分自身がライバルだとより強く思うようになった。

このようにパワーはもちろんだが精神的にも向上したのではないか。

パワーの土台が上がってくると、逃げたり、ブリッジしたりなどレース展開に絡むことも増えてくる。
レース展開に関する経験は、パワーよりも自身のレース勘が大きく関わってくるので、これからはパワーの向上と共にレース展開に絡む機会を増やしてレース勘を磨いていきたい。

4. まとめ

今後のトレーニング

コーチングを受けたことで、自分の弱点を克服するための具体的なアプローチが明確になった。
今後もこのトレーニングを続けて、さらなるパフォーマンス向上を目指すとともに、2025年デフリンピックでのメダル獲得を目指し引き続きコーチングを受けながらトレーニングに励んでいきたい。

他のサイクリストへのおすすめ

同じようにパフォーマンス向上を目指すサイクリストにとって、専門家のコーチングは非常に有効な手段と考えている。
ここではパワートレーニングを取り上げたが、他には「フィッティング」「栄養管理」「ウェイトトレーニング」なども当てはまるだろう。

もし迷っている方がいれば、ぜひ一度専門家のコーチングを受けてみることをお勧めする。
コーチの専門知識と経験に基づく指導は、自分一人では見つけられない課題を明らかにし、効率的に目標達成へ導いてくれることでしょう。
その中でもパワートレーニングは効率的に自分の能力を引き出すための非常に有効な方法と考えている。

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