さよなら、わたしの長靴さん・今あるものでうきうき暮らしたい
越してきて、吟味して、なかなかに苦労して購入したものの筆頭は、雪でも大丈夫なロング丈のブーツというか長靴でした
田舎の農家さんが履いているような完璧性はあるけど
デザイン性もあって、脱ぐ時に指を引っ掛けるベルトもあって、とっても気に入っていました
仕事が決まらないとき
何時間も寒風吹き荒ぶなか歩き回ったり
川沿いをポッケに小さいシリアルバーを入れて歩いたり
ガンガンに音楽をヘッドフォンで聴きながら
お家の周りをぐるぐる回ったり
コンビニへの買い出しに履いたり
ずっとずっと一緒で
潔癖なので夏場でもコンビニくらいまでは
丈がながいこれを履いていくこともあるくらい一緒でした
でもある日のコンビニへの買い出しにいくとき
なんだか変だな?と思って、なんとなく靴の甲をみると
小さい傷…と思ったら小さく避けていました
スコップがないから明日の朝のために
真夜中に雪を踏み締めて道を作ったのもこのブーツでした
でも小さい傷、穴だけど、これでは雪国では履けません
というか、普通でも履けませんが笑
そういうわけで、ずっと一緒で
玄関を開けるといつもいたその子とお別れが突然きました
引っ越してきたばかりのとき、この地では最初に書いたように、丈が長くて脱ぎ着が簡単で、でも完全防水でそれなりに履いててもおかしくないブーツを探すことの大変さを痛感していたので、実はMOZのブーツも買っていました
ずっと押入れに袋を被せて置いていたけど、買って置いてよかったと痛感しました
早速、ついてしまったホコリをささっと取り除き
玄関に置いたけど、まだ相棒はそこにいて
何かのはずみで使うことに、最後の一度、使うことになるかもと2、3日置いていたけど、やはりお別れです
新しい?ブーツも履いてみるとそれなりに良い点が多くてうれしい
最近、群ようこさんの本を読んでいます
出てくるかたは、バリバリに仕事をしていたけどその反動で退職して、貯金で暮らす女性だったり、雑誌の編集だったけどすっぱり辞めて、サンドウィッチとスープだけのカフェを開いたりする女性のお話
そんななかで、私の心を、しずかに、ぐわっと鷲巣かむのが、毎日のワードローブ
外に働きに出ないでおうちで過ごすようになると
肌着や日常で着る服がいつのまにか、着慣れた着心地に沿ってしまって、それがどれくらいくたびれているのかわからかくなってしまって、主人公はたまのお休みに見返すと、あ、ここに穴がとか…ズボンが膝抜けしてるとか気づいて処分したり、買って置いたものを新しくおろしたりするわけです
私もお家で仕事をしていると、こんなに服があるのに…といつも、自分の購買力にうんざりするのに着るものがないというセオリーみたいな状態になっていて…
部屋着できたら素敵な服がなんとなく部屋着にするのも勿体無くて…でもお外に着る服は女性らしいものを着たくて、なんとなく肩の力が抜けた、ラフな気持ちになへる部屋着に適したものは着慣れなくて、結局、宝の持ちぐされで、まるで鎮座させていることに安心感をおぼえているようになってしまっているのです
わたしは服を買ってきても、お風呂場で洗って、さらに洗濯機で洗うという大変さがあるので、なかなかくたびれた服を捨てられません
そしてお家にいても汚れた気持ちが強くなる、ヒラヒラしたりする服は素敵だけどすぐ洗いたくなるのでなかなか着れないのです
だからOCDを憎くおもうときがあります
日に何度も洗濯機を回してると、その音で気が滅入ってきたり…
でもそろそろ部屋でもおしゃれしたいな
毎日、たくさん寝てもびっくりするくらい体が重くて太ったからと思ってたけど、これも鬱の症状なんですよね
今更また改めて思いながら、服の束を眺めています
お力添えありがとうございます。