短編　🐠ロミとミル🦉　第2話「数字」

ふわっと、こんにちは！ロミルです★

今日は、短編記事「ロミとミル」の第2話をお届けいたします。

暇つぶしにでも読んで頂ければうれしいです！

登場人物

🐠ロミ
ちょっと不器用だけど、健気に生きる子。

🦉ミル
すごく落ち込みやすいけど、一歩ずつ生きる子。

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第2話　「数字」

🐠ロミ「ぷんぷん！ぷんぷん😠💨」

🦉ミル「やあロミ、こんにちは」

🐠ロミ「…こんにちはっ！ぷんぷん！！」

🦉ミル「？
　　　　どうしたんだい？そんなに怒って」

🐠ロミ「だって！ドーナツ！
　　　　食べれなかったんだもん！！」

🦉ミル「ドーナツ？
　　　　…ああ、あそこのドーナツ屋さん？」

🐠ロミ「うん！」

🦉ミル「売り切れ？」

🐠ロミ「ううん、混んでた！」

🦉ミル「ああ…だったら仕方ないけど、
　　　　お持ち帰りなら、出来るんじゃない？」

🐠ロミ「やだ！お店で食べたいの！😾」

🦉ミル「💦…お店にこだわるんだね。
　　　　どれどれ……あれ？」

🐠ロミ「？」

🦉ミル「よく見ると、別に空席もあるし…
　　　　確かに数人は座ってるけど、
　　　　混んでるほどには見えないよ？」

🐠ロミ「でも、空いてない」

🦉ミル「え、空いてるよ？あそことか…」

🐠ロミ「3番と6番の席が、空いてないの！！」

🦉ミル「え…ええっ！？💦」

🐠ロミ「私はいつも、3番か6番のどっちかの
　　　　席に座るの！
　　　　今日は、そのどっちも空いてないから
　　　　嫌なのっ😭」

🦉ミル「でも、他の席は空いているんだから、
　　　　そこに座れば…」

🐠ロミ「嫌だ！
　　　　私は数字の3と6が好きだから、
　　　　そのどっちかじゃないと嫌なの…」

🦉ミル「…なかなか、特別なこだわりが
　　　　あるんだね…😥」

🐠ロミ「うん…
　　　　私、どうしてもこだわっちゃうの」

🦉ミル「なるほど…そうなのか…
　　　　でも、どうして3と6なの？
　　　　その流れなら、9もあ…」

🐠ロミ「ううん！9は違う」

🦉ミル「…あ、そう😅」

🐠ロミ「えっと…6はね…私の誕生月だから、
　　　　特別な数字なの」

🦉ミル「ああ、なるほど。
　　　　なんか、わかる気はするよ。
　　　　じゃあ、3は？」

🐠ロミ「3は…ちょっと理解されにくそうで、
　　　　恥ずかしいけど…
　　　　私が初めて学校に入学したときの…
　　　　最初の出席番号だったから…」

🦉ミル「ああ…まあ、独特な理由だけど、
　　　　ちょっと記念的な？ってことね」

🐠ロミ「うん…それに、私が生まれた時刻が、
　　　　36分だから…」

🦉ミル「わお！
　　　　じゃあまさしく、3と6は運命の数字、
　　　　なんだね🤔」

🐠ロミ「そう！」

🦉ミル「そうか…なるほど。
　　　　君のこだわる数字の理由はわかったよ…
　　　　でも…ここは…」

🐠ロミ「ううん！どっちかに座る！」

🦉ミル「…💧
　　　　…そうだね…わかったよ。ふぅ…
　　　　実はまあ…ボクにもわかるんだよ。
　　　　数字にこだわる気持ちは」

🐠ロミ「え、ミルも？」

🦉ミル「うん。
　　　　でも、ボクがこだわってたのは、
　　　　ロミとは違う数字だよ」

🐠ロミ「どんな数字？」

🦉ミル「それは、0と100だよ」

🐠ロミ「0と100？何で？」

🦉ミル「ボクはね、昔働いていて、
　　　　すっごく、すっごく頑張ってきたんだ。
　　　　頑張らないのは0で、
　　　　全力で頑張るのが100。
　　　　そのどっちか以外はありえない！
　　　　…そう考えて生きてきたんだよ」

🐠ロミ「…それで…どうなったの？」

🦉ミル「そしたら、ある日パキンと…
　　　　ボクの中で、何かが壊れる音がした。
　　　　それからボクは…
　　　　もう…頑張れなくなってしまったんだ…」

🐠ロミ「…」

🦉ミル「もう、頑張りたくても頑張れなく
　　　　なっちゃって…すごく辛くて…」

🐠ロミ「…そうだったの…」

🦉ミル「…でも、ある時からふと、
　　　　気づいたんだ。
　　　　0と100の、間にある数字のことを」

🐠ロミ「1から、99？」

🦉ミル「うん。
　　　　整数以外も入れたら、もっともっと。
　　　　無限大にね」

🐠ロミ「…」

🦉ミル「数字が無限大にあるなら、
　　　　頑張り方だって無限大。
　　　　別に100ばかり目指さなくても
　　　　いいんじゃないか、ってね」

🐠ロミ「50とか、33.5とかでもいいってこと？」

🦉ミル「時にはね😊」

🐠ロミ「…」

🦉ミル「ボクは、この考えが出来てからは、
　　　　ほんのちょっぴりだけ、楽になれた
　　　　ような気がするよ。
　　　　まあいっか、ってね」

🐠ロミ「100でも0でもない…
　　　　3でも6でもない、考え方…
　　　　そうだね。わかった。
　　　　やってみるよ！」

🦉ミル「うん。そのいきだよ！
　　　　その考えで、今日は他の席に
　　　　座ってみよう😊」

🐠ロミ「うんっ！
　　　　えっと…3と6の間は4と5だね。
　　　　あ！5番が空いてる！
　　　　じゃあ今日は5番に座るね😄」

🦉ミル「あ、うん💧
　　　　(わかってくれたような、
　　　　ちょっと違うような…)」

🐠ロミ「いただきまーす！」

🦉ミル「…まあ、いっか」

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あとがき

以上です！
読んで頂き、ありがとうございました。

それではまた！

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準備中…

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